ここ暫く植物関連の本に親しんでいるのだが、今まで想像さえしたことが無い項目に行き当り、不勉強を恥じるやら驚くやらの連続である。
中でも、「目からウロコ」と言いたいものが幾つかあり、そのひとつが「動物も光合成」だ。
D.アッテンボローの「植物の私生活」の終わりの方に、ウミウシの話しが出てくる。
もう半世紀近く前、同級生と江ノ島海岸で遊んだことがあって、その折海岸で、それまで目にしたことの無いナメクジみたいな動物を見つけて興奮したものだ。
実はそれがウミウシだったのだが、関心はそこで終了してしまった・・
ネットから引っ張ったウミウシ。(紫色の液体を出すのはアメフラシで別種)

アッテンボローはこんな風に説明してる。
『主として動物を食べて生活するウミウシが、藻類と共生しているサンゴ虫を食べると、サンゴ虫の組織は消化するが藻類はとりのけ、胃から背中の突起へ移して栽培する。更にある種のウミウシでは、藻類に刺激を与えて繁殖させることもでき、藻類を十分に手にしたウミウシは、以降サンゴ虫を食べず、もっぱら菜園で自給できる云々・・』
この件に関しては、F本さんからも情報を戴き、ネットでも少し検索したところ、葉緑体だけを細胞中に取り込んで光合成するウミウシもいるみたいで、自然界の広さに目を見張るばかりだ。
これは「植物の私生活」からではないが、血液成分をつくりだす植物の話しである。
我々比較的高等な動物がもってる赤い血液にはヘモグロビンが含まれ、鉄分がO2運搬の役割を果たしている。一方貝や海老や昆虫の血液は銅を含んだヘモシアニン、これはもう高校時代の教科書で勉強したことで、半世紀後の今でもはっきり覚えておる。
ところが。。。。。植物も血液成分を作っているというのだ。
これもネットから引っ張ったマメ科植物の根粒。

マメ科植物は根粒菌と共生し、根っこに根粒を形成する。根粒菌は植物から糖類の供給を受け、植物は根粒から窒素化合物を受け取る。これはもう小学校高学年で学習する内容だから、十分承知してるツモリでおったのだが、
『根粒菌は自分が共生できる相手に出会うと、植物の根に入り込み空中N2を固定する酵素遺伝子を発現する。根粒菌が根の細胞へ入ってくると植物は、根粒でヘモグロビン(レグヘモグロビン)を生産して根粒菌にO2を与えている。この植物ヘモグロビンともいえるレグヘモグロビンは、真核生物分化の初期段階で動物ヘモグロビンと分化した云々・・』
動物と植物の境目というか、進化の要因は共生からというか、なかなか面白い。