山の家、やっとヒラドツツジの剪定を終えたら、今度はサツキの剪定にかからねばならない。花が終わるとすぐに来年の花芽をつくり始めるのだから、時期を失すれば来春の花が望めない。
13日(金)、朝から山の家へ向かう。
剪定作業が終われば疲れはピークだし、汗を流さねばウロウロも出来ないとあって2~3日は泊りがけになるので、満タンのザックで出発。
クズ(マメ科)が樹冠を覆い始めた。

このクズやサルナシ・マタタビ(マタタビ科)にヤマブドウ(ブドウ科)なんかは、ホストである樹木の樹冠を覆い尽くすから、時としてホストは日照不足で枯死する。
もしホストが枯死すれば、これらツル植物はどうなるのかと言えば、「枯死寸前に隣のホストへ乗り換える」んだそうで、その乗り換えに失敗すると共倒れになる・・
面白くはあるけれど、「トウモロコシの実は必ず偶数」同様、私もそう単純じゃない。
ただ、同じツル植物ではあっても、テイカカズラ(キョウチクトウ科)やマツブサ(マツブサ科)は“ぶら下がり”を好むらしく、樹冠を覆う前に垂れ下がる。
これもツル性の植物ツルウメモドキ(ニシキギ科)。
周りに絡み付くホストが見つからない? スックと立ち上がっている。
肉眼での確認は出来ないが、これらツル植物のみならず多くの植物は、旋回運動をしながら絡み付くホスト探しをしている。
重いであろうツルをここまで持ち上げる膨圧、自動車の空気圧の1.5倍はあると言う。

私はここ何年か、この場所でたっぷりササユリ(ユリ科)を鑑賞している。
もちろん天然物だ。

ところが、期待に反して今年は姿が・・
今年はじっくり観てやろうと思ってたオオバノトンボソウ(ラン科)も、花はお終い。

ムムム・・と思いつつ奥へ進むと、やっと現れた。

も少し近い場所でも。
何故か分からないけど、このユリを観る度にホッとする。

水分を好むみたい、ノギラン(ユリ科)の葉がベタベタ張り付いている。
花茎が随分長いので、ショウジョウバカマとの区別はできる。

夏の花の代表選手キョウチクトウ(キョウチクトウ科)が咲き始めていた。
この花の実は、未だ一度も見たこと無いのに気付く。だから覗く。

ついこの春、クスノキ(クスノキ科)の花の複雑さに参ったところだが、またまたこの花も複雑で、花被は外花被と深く切れ込んだ内花被の二重構造。
ブラシみたいなのが捻じれて立ち上がってるが、これは附属体らしく、下方の茶色っぽく見えるのが雄しべ?? では雌しべは??
今のところ、この辺までしか分からない。
赤花。内花被は外花被にぴったり寄り添ってる。
しかしこれは八重? 改良種なら面白くないと捨てる。

子房の断面。 どうも5心皮みたいだが分からない。

キョウチクトウは青酸カリ以上の毒性を示すオレアンドリンを含むそうで、過去に死者も出している。伐採した木を燃やす折にも有毒ガスが発生するというのに、街路樹(特に高速道路の分離帯)に多用されてるのは良く分からないし、この木を食草とするキョウチクトウスズメ(ガ)なる存在も不思議と言えば不思議。
キョウチクトウの実を見る機会が少ない理由は、元々自家不和合性であるに加え、挿し木で増やしたクローンが大部分を占めているからだそうだ。