今山の家では、猛烈な勢いで雑草が伸び、生垣にしてるツバキの小枝もぐんぐん生長してきたから、ここ暫くは悪戦苦闘の日が加わる。
先週は45リットル「燃えるゴミ」袋に5個分刈り取った。そうしてる内に、放置してる2本のヒノキ(ヒノキ科)の枝がグシャグシャとして見苦しい事に気付き、13日(火)はそれを何とかしようと再び山の家へ向かった。
ヒノキやスギはどんどん上へ伸びる性質があるが、当方のは、以前幹をスッパリ切った事情もあって周囲へ枝を伸ばすわ樹冠の中は枯れて茶色・・
枝を切ってる内にどんどんエスカレートし、枯れても良いわと幹を残して全ての枝を切り落した。さて、その枝の断面を眺めると、


どの枝も年輪の中心が随分上の方にある。
つまり、上部に比べて下部の方が圧倒的に良く発達してることが分かる。
裸子植物ではこのように、下部を厚くすることによって重い枝が垂れぬように支えてるのだ。これを『圧縮当て材』と呼ぶ。
一方被子植物の場合は裸子植物と逆で、上部で厚く発達し、下部が薄い。
つまり、重い枝を引っ張り上げるような仕組みになっていて、これを『引っ張り当て材』と言う。
シダレヤナギ・シダレウメ・シダレザクラなどではこの当て材が出来ないから、枝は重力の方向へと曲がり、その内にリグニンが蓄えられて固化すると考えられる。
あちこちでスイカズラ(スイカズラ科)の花が目立つ。
よく分枝してツル(枝)は長く伸び、ツルの色は緑色→茶色→灰色へと変化している。葉腋に香りの強い花を1対ずつ付け、珍しく雌しべの柱頭は緑色だ。
受粉すると花冠は黄色く変わるので、別名をキンギンカ。

ツルアリドオシ(アカネ科)みたいに2つの子房が合着してるのかなと覗いたが、どうもそうではないらしい。

檜皮葺はもう1200年以上も前から用いられてて、名高い寺などは現在でも大掛かりな葺き替えが続いている。桧皮は、樹齢100年近いヒノキの樹皮を剥ぐのだが、最初に剥いだものは荒皮と呼ばれる品質の低いもので、以降約10年毎に剥ぐ皮は黒皮と呼ばれ、上質なのに加えて収量も多いという。
剥ぎ取るのは、水分が少なくなった秋から冬の作業になる。
ヒノキでは、剥ぎ取る樹皮の下に赤い色した甘皮が存在し、これを傷付けぬ限り枯死しないらしい。
一方、スギ(スギ科)も屋根葺きに用いられるが、杉の場合皮を剥ぐと維管束にまで傷が入って枯死するから、この場合は伐採木を剥ぐことになる。