先日Sさんから戴いたNHKラジオ文芸館の朗読テープ「不断草」を聞いた。
不断草・・何処かで聞いたことある名前だと思っていたら、そう、山本周五郎の短編集「日本婦道記」に収録されてるもので、随分な大昔に読んだ覚えがあるのだった。

江戸時代の、武家に嫁いだ嫁と姑を扱ったもので、そのまま現代に通用するストーリーではないかも知れぬが、周五郎の作品には、今の我々にも感動を与えるものが多いので読み継がれている。
さて不断草だが、これは江戸時代初期に渡来した中央アジア原産のアカザ科の植物で、ホウレンソウに近い葉野菜だと思われる。
江戸時代には唐チシャ(唐チサ)と呼ばれていたようで、このあたりはキク科の葉野菜レタス(これもチシャとかチサと呼ばれていたみたい)とゴッタになっていた可能性もある。

フダンソウは暑さ寒さに強い上、害虫もつき難いとあって、年中食卓に載せられたところからきた名で、普段草と書く場合もあるようだ。
雑学:
「葷酒山門に入るを許さず」 お寺の山門に大きく墨書されてたり、石柱に刻まれたりしてるのはよく見掛けるが、西宮の神呪寺山門には「酒肉五辛山門に入るを許さず」と刻んだ石がデンと座っている。
五辛とは何か、トウガラシ? サンショウ? ワサビ?
後日ネットで調べたところ、五辛とはネギの仲間であるところのネギ・ニラ・ラッキョウ・ニンニク・ノビルの5種だと記されていた。
ついでに記事を読んでると、葷酒の葷とは、これも同様ネギの仲間5種を指してるとある。私は今の今まで、葷とはニンニクだとばかり思っていたから、ひとつ賢くなった。
いずれにしても、旨いものは修行の妨げになるんだ。