重松清という作家は、私の知る限りで言えば教育問題や家庭問題を扱った作品で世に出た人であり、その作品の幾つかは映画化もされている。
その重松清が、「夕刊フジ」に連載した「オヤジの細道」という文庫本を見つけ、図書館から借り出した。
約70編のエッセイから成っており、中身は予測通り中年男性の悲哀を連ねたものだが、中にひとつ、私にとって面白いものがあった。
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確か小学校5年生時分だったと思うが、私は珠算塾へ通っていた。
読み上げ算というのがあり、塾の先生が数字を読み上げ、生徒はそれによって珠を素早く動かすアレのことだ。
先生の発音は4円は「ヨエンなり」であり、最後の数値が2014円の場合など「ニセンジュウヨンエンでは!」となる。だから私の頭では、4はヨでありヨンであると滲みついていても不思議じゃない。
さて中学校に進んだ体育の時間、先生が「番号!」と大声を発すると、列の前から順に「イチッ  ニッ  サン」ときて私の番だ。
「ヨン」といったからいけない、「シだろう!」と注意された。なるほど、ヨンでは空気が引き締まらないと納得、以降間違いなく「シ」と言えるようになった。
 
では皆さん、2007年はどう発音しますか?
NHKでは圧倒的に「ニセンシチネン」で、時として「ニセンナナネン」が混じるという。
シチはイチと間違いやすいから、私はナナを用いている。シチを使う場合は、よほど発音に自信があるか、或いはしっかり意識しつつでないと難しい。
 
では関西の皆さん、七味唐辛子はどう発音しますか?
「ヒチミトウガラシ」という方は挙手願います。おお、結構いますねえ・・・
そんな方は、2007年を「ニセンヒチネン」と発音してたりして・・
しかし、七の読みはシチかナナで、ヒチなんて無いのだから、これは関西弁と言うべきものかも知れぬ。
学生時代、ほんの2~3度だけど入ったことある「質屋」、もちろんシチヤだけど、関西では質屋の看板に「ひち」と書いてるのを見掛けるから、やはり重松清の指摘通り、ヒチは関西弁なのだった。