「私が貰って当然」
「賞を辞退したら、気の弱い委員が倒れるかも知れない」
「都政が混乱すると困るだろうから、貰ってやる」
「(記者会見など)とっとと終わりましょう」
田中慎弥が芥川賞受賞の会見で言い放った語録は、その作品を超えて名高い。
その受賞作「共喰い」の文庫本を貰ったので、雨の降る6日(土)1日掛けて読んでみた。

どうも良く分からない難解な作品だから、読書力に劣る私の手には負えないが、
≪どうしようもなく閉塞した現実の中であるが、なんとかそこから抜け出ようとする女性と、抜け出そうという気力さえ持たない男性を対比しつつ、結局はなんの解決も見い出せない現実・・≫そんな状況を描こうとしてるのかなあ。
ただ、巻末の瀬戸内寂聴との対談、これは面白い。
40代に入ったばかりの若輩田中慎弥、老練な瀬戸内寂聴にかかればガブリと飲み込まれている。