8月1日(水)は、九州をうかがう台風の影響か、風があって凌ぎやすそうな感じがするから、いつも後手になる墓掃除に出掛けた。
いやいや、皆さん同じような考え、何組もの人たちが草をむしったり墓石を拭いたりしている。これも私と一緒で、花まで供える人は少ないから、もう暫くして再訪するのだろう。
 
その墓地へ向かう途中、幾本かのオニユリ(ユリ科)が咲いているのを見つけた。
特別珍しい花じゃなく、今時分にあちこちで見掛ける。
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長い花被片をくるりと反り返し、濃い赤褐色に赤紫の斑点だからよく目立つ。
姿かたちでコオニユリと区別するのは至難だけれど、オニユリにはムカゴが付いているから判別は簡単。
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オニユリの蜜腺の在り処を調べようと、花をひとつ頂戴する。
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6個の花被片の中央部に、溝状に盛り上がった部分がある。
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この奥から蜜が分泌されるのだ。
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6個の雄しべが作り出す花粉量は極めて多く、車のシートはすっかり赤紫色に染まってしまった。
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オニユリは3倍体(3n)だから減数分裂が旨くゆかず、種子が出来ない。
そこで葉腋にムカゴをつくり、クローンで増殖する仕組みになっている。
これに対してコオニユリは2倍体で種子が出来るから、ムカゴを作りはしないのだ。
 
いかに長い進化の過程とは言え、生物の示す知恵に驚かざるを得ない。