ここにきて、山全体の色がやや赤みを帯びてきたのに気づく。
有害な紫外線を防ぐ意味もあるのだろう、枝や冬芽や芽鱗も、赤く染まるものが多い。歩くばかりじゃなく、少しは周囲に眼を向けろという、内なる声が聞こえたりもする・・・
本年初見、ムラサキケマン(ケシ科)。早春の代表的な雑草で、全草有毒。ケシ科植物は要注意だ。

枝先から、葉→雌花→雄花の順だから、オオバヤシャブシ(カバノキ科)で、これが逆の順番ならヤシャブシ。でもヤシャブシは少ない。
空中窒素を固定する能力があるので痩せ地でも育ち、砂防林として植えられたのが増殖、伐採にのりだした地域もある。
しかし、この雄花の黄緑は、春そのものを感じさせる。

シャシャンボ(ツツジ科)の実が鈴生り。

やや乾燥が進んでいるものの、濃縮された甘さがあり、あの酸味は飛んでしまっていた。美味しい。

ネジキ(ツツジ科)の赤い当年枝と白っぽい前年枝の継ぎ目。当年枝は15㎝ばかり伸びていて、枝も冬芽も綺麗な赤だ。
当年枝は晩秋から冬にかけて赤くなる。

これに対してサクラ(バラ科)の短枝の継ぎ目。1年に1㎝程しか伸びておらず、
5cm伸びるのに7~8年もかかっている。

その短枝から、再び長枝の伸びている様子。
単なる枝としか見ていなかったけど、何とも複雑なシステムをもっていることに心が動く。

トベラ(トベラ科)の種子。黄色かった果実が割れ、赤い種子を露出させる。
今頃になれば飴色が加わり、魅力的だ。メジロの好物らしいが、そのメジロがいない。

トベラの葉はシャリンバイ(バラ科)によく似るものの、鋸歯が無いから判別できる。
もちろん花や果実の時分の判別は容易だ。