ササの種類は凄く多いらしいが、六甲山地でよく見掛けるササはネザサ(関東に多いアズマネザサの変種だとされる)とミヤコザサだろうか。
 
ネットなんかで調べていると、ミヤコザサ=クマザサと記述されてる場面によく出くわすけれど、それは違う。
京都鞍馬山や大原に自生するというクマザサは隈笹で、葉が越冬すると周辺が枯れ、ちょうど隈取ったように見えるところから名付けられていて、名付けた牧野富太郎などの研究者がそう言ってるのだから、それはもう疑いようもない。
一方、ミヤコザサやネザサも、葉が冬を越すとその縁が枯れて黄色く変色するので、それをもって隈笹と呼ぶ場合もあるだろう。
 
これは本年の葉。全体が緑色している。
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これは前年の葉で、冬を越すと縁が枯れて隈取状になる。
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台風6号の雨で身動き出来ない日、私はある本を読んでいてこんな記述を見つけた。
日本全国の山間部では、比較的大きく成長するササ(場合によっては竹も含まれるようだ)をクマザサ(熊笹)と呼び慣らしていて、実際私自身クマザサとは熊笹だとつい最近まで信じていた。
ところがこのクマは熊じゃないんだと、そのセンセ(牧野富太郎に師事していた)はおっしゃっている。ではクマとは何かと言えば、米の古語であるところのクマから来てるとの主張だ。
ササは稲同様イネ科植物で、花の構造も似ているし、確かに笹米を実らせる。だからササが開花すると野ネズミが増えると言われる所以でもある。
そうか、米笹(クマザサ)だったのか。
 
会津磐梯山は 宝の(コリャ)山よ~
笹に黄金が(エー) また成り下がる。   黄金とはもちろん米のことだ。
 
会津磐梯山から鉄鉱石が産出、だから宝の山などとの記述も見つかるけれど、後に続く文言からすれば、飢饉に見舞われやすかったであろうこの地で、良質の笹米が収穫出来たとしか思えない。
因みに図鑑でクマザサ(熊笹)を引いても、それは種としては出て来ない。