昨日は丸1日、わんぱく盛りの孫とのお付き合い、もうグッタリ疲れてしまいバタンキューで終えた。
今日18日(土)は県立人と自然の博物館が実施するセミナーに応募していたから、例え半日でも出席したいと、神戸市西区にある太山寺へ急いだ。車なら20分程度だから助かる。
神戸市内の建造物では唯一国宝に指定されている太山寺本堂。

太山寺三重塔

それよりも私は、こっちの太山寺温泉「なでしこの湯」の方が好きだ。
良質の温泉で、大変落ち着く内部の造りに魅力がある。

小舘センセの案内が始まった。
太山寺は北と東の2方向を山に囲まれていて、少し離れて概観すると、植生の違いに気づかされる。北面は15m以上に育つツブラジイ(コジイ:ブナ科)がこんもりと茂り、東は5~6mにしかならぬウバメガシ(ブナ科)だと言う。
そしてその間を伊川が南西方向へと流れる。
先ずは北側の山へ入る。
倒木によって出現した空の空間、これをギャップと呼ぶ。

ギャップが出現すると陽が差し込み、各種植物の芽生え・実生が観察できる。

しかし芽生えにとっては気の毒で、こんな集団が上手く育つ訳も無く、ほぼ全滅するそうだ。
六甲山地では珍しいタイミンタチバナ(ヤブコウジ科)だが、ここ太山寺では比較的よく見かけるらしい。
中肋(主脈)が葉の裏側へ突き出ているのが特徴。ヤブコウジ科だけあって、こんな暗い林床でも育つのだろう。

ウメノキゴケなどの地衣類は、この梅雨の最中でもカラカラに乾いている。
それに対しこの岩に付着する蘚苔類は、しっかり水分を含んでいた。

露岩上にでも生育するウバメガシ(ブナ科)の枝は、くねくねと曲がっている。
極めて土壌の浅いこんな場所が好きなのかどうかは知らないが、こんな場所でも頑張れる植物だとの表現は正しいだろう。

ピーク附近でシャシャンボ(ツツジ科)の葉を観察。

塗橋を渡って東側へと進む。

シダ植物に加えイヌガシ(クスノキ科)やイスノキ(マンサク科)の観察もあったが、私にはよく分らなかった。ただ、イスノキの葉には、沢山の小さな虫こぶが出来ていて、ああこれがヒョンの笛になるんだと納得した。
*そうそう最近、植物では初めて、アオキで性染色体が見つかったらしいと小舘セン セ。もう数十年もすれば、イヌビワやサルナシなど雌雄異株の木について、何故 雌木が少ないかの解答が出るかも知れない。
更にあの、ヤマコウバシの謎に迫れるかも・・・
私には間に合わぬけれど。