この前の観察会下見の折、ある案内人さんがしきりにコバノミツバツツジの花に近づいて、首を傾げている。
何を観てるのかとお聞きすると、蜜標が無いのは何故なんだろう?とおっしゃる。
蜜標? そんなもの初めて聞く名前で、何か花冠につくものらしい・・
帰宅後調べて驚いた。花冠につく斑点模様が昆虫を呼び寄せているというのだ。
26日(火)、我が家の庭でも何種類かのツツジ科が咲き始めた。
その何種類かの花を観てみると、あるある、どの花にも斑点模様があり、しかも全て花冠の上側についている。ツツジの花に斑点があるのは知っていたけれど、規則正しく、しかもどの種類でも上側にあるなんて全く気づかなかった。
これはヒラドツツジ。この模様が蜜標で、昆虫はこの模様を見て蜜の在り処を知る。

よ~く観ると、その蜜標のついている部分が溝状(筒状)になっており、1本の雄しべが包み込まれていた。

花冠が丸まって溝状になってるのは、外部からみても分る。(これは別種のツツジ)

花冠をハサミで切ってみた。溝に取り込まれた1本の雄しべがよく見える。
ツツジの場合、この溝の底に蜜を貯めていて、昆虫はこの溝に口器を差し込んで蜜を吸っているのだった!

蜜標で昆虫を呼んで蜜の在り処を教え、花粉が確実に昆虫に付着するよう、こんな構造になっているのかも知れない。
ただ、どの種類のツツジでも雄しべを取り込んでいるとは言えないが、蜜標は必ずあって、純白のツツジでもよく観ると、薄い黄色の蜜標が見つかった。
もうひとつ、このツツジ科たちの雄しべや雌しべの湾曲の仕方、これにも共通性が見られるから、何か意味があるに違いない・・