自然観察会にしろ、その下見にしろ、参加者が40人ともなれば列が伸び、よほど図々しくしない限り多くの説明を聞き逃すことになる。
27日(日)の下見参加者は15人程度だったから、収穫は多い。
先ず第一の収穫は前回記述の通り、長枝と短枝で、沢山の冬芽も写真にすることが出来た。前日の天気予報に反した、絶好の観察日和が与えられたのも有難い。
ウワミズザクラ(バラ科)は落葉じゃなくて枝から落ちる落枝。
そして冬芽はその落枝痕のすぐ脇につく。

ゴンズイ(ミツバウツギ科) ゴンズイと言えば多くの人はあの、大きな集団をつくる魚を思い浮かべるに違いない。私も初めて聞いた折、? と思ったものだ。
魚のゴンズイは強烈な毒を持っていて、これに刺されると激痛に見舞われるから、殆んど見向きもされない。
木のゴンズイ、材が柔らかくて役立たないから、魚のゴンズイと同名が採用されたとの記述があった。

樹皮は黒紫で、ある意味綺麗な皮目。葉痕は半円形で9個ほどの維管束痕が、これも半円形に並んでいる。覚え易い冬芽と言える。

これはクサギ(クマツヅラ科)で、葉痕はハート型。その中に7つくらいの維管束痕がU字形に並んでいる。

マルバアオダモ(モクセイ科) 薄っすら紫がかった灰色の冬芽。粉を吹いたように短い毛が密生していて、こんな色した冬芽は外に無いから、覚え易いだろうと言われた。側芽の下に葉痕がある。


私はこの冬芽を三大美芽として推薦したい、コハウチワカエデ(カエデ科)。
芽鱗の先端部に毛があって、それがマフラーしてるように見えると。なるほどなるほど。

カヤ(イチイ科)の葉。 葉の先は尖っていて、触れると痛い。
これに対しイヌガヤ(イチイ科)は柔らかくて痛くない。

菊水山南斜面に生育するシュロ、このように葉が折れて垂れ下がっている。
ワジュロ(ヤシ科)といい、日本では九州南部に自生するそうだ。
もうひとつ葉の折れないシュロがあり、これはトウジュロ(ヤシ科)。
いずれにしろこの棕櫚、日本のヤシ科植物の中では最も耐寒性が強く、どんどん北上して問題になっておると、最近の新聞でも読んだ記憶がある。

シュロの樹皮は糸状で、水に強い性質があるから、昔は魚網に用いられていたそうだ。現在は多くが園芸用のシュロ縄に加工されていて、我が家でも重宝している。
さて、これも手にとって見たのは初めてナナミノキ(モチノキ科)。
モチノキのように赤い実が沢山なるから「七実の木」とか、枝を折るとみな斜めに折れるから「斜めの木」になったようだ。
葉脈の走り方に特徴があるんだろうか?
