25日(土)は、人と自然の博物館から小舘先生を招いての観察会であった。
先生、恐らく小学生や中学生を相手にした観察会を多数こなしてこられていると思え、私などにはとても真似の出来ない案内振り、これも良い勉強になった。
ノグルミ(クルミ科)の果実 昨年の果穂がまだ沢山残っていて、翼をつけた果実が零れ落ちた。クルミとはいえ、これでは食べることが出来ない。

サクラやアカメガシワの花外蜜腺は知っていたが、このアブラギリ(トウダイグサ科)の葉柄にもあった。写真は無いが、イタドリ(タデ科)の葉の付け根の茎部分にも、この腺体があることを知った。

イヌガヤ(イヌガヤ科) 大木に育つカヤ(イチイ科)に似て、葉の先端が尖っているが触っても痛くない。実は熟すと食べられると聞いたように思う。が、図鑑では、苦くて食べられないとある。聞き違えかな?

イヌガヤのイヌは犬じゃなくて、否(イナ)からきておると。
つまり、カヤに似ておるがカヤじゃない。そう説明があった。
私は今まで、イヌは「役立たない」「つまらない」を意味するものとばかり理解しておったが、否との意味をもつものもあるようで新発見となった。
同じくイヌツゲ(モチノキ科)も否で、ツゲ(ツゲ科)に似るがツゲじゃない。
そうするとイヌビワ(クワ科)もその部類で、ビワ(バラ科)に似るがビワじゃない・・・
ではイヌザンショウ(ミカン科)やイヌザクラ(バラ科)、それにイヌタデ(タデ科)はどうか?これらは同じ科に属しておるのだが・・・
もっとも、名付親が科まで意識したことは無いだろうけど。
ムクノキとエノキは同じニレ科の高木で、果実は前者で黒紫、後者は柿色に熟して食べられる。しかし樹肌や葉でそれと見分ける力は持ち合わせない。
小舘先生曰く 「花の期間は短い。だから樹皮や葉で同定する目を養うことが大事」
その通りなのだけれど、それがなかなか。
左ムクノキ 右エノキ

鋸歯がどの辺りまであるか、葉幅の狭まり方はどうか等がポイントになる。
ムクノキの葉の一部が白くなっているのは爪を擦った跡で、きめ細かなサンドペーパーとなる。小野市特産の算盤、昔はこれで磨いたそうだ。
そのムクノキが沢山の実をつけている。11月に食べ頃を迎える。

オオオナモミ(キク科)の果実の断面 種子は2個で、必ず大小がある。
発芽時期をずらせている? それはないだろうと思う。。。
今ひとつ、オナモミは動物を介して種子を散布すると強調されるきらいがあるが、水に浮き、流されることで散布される場合も多いそうだ。
白い種子(胚乳の部分?)、ナッツ味で食べられるそうだが、まだ少し早い。
<白い種子が黒く写っている>

カゴノキ(クスノキ科)は到るところで生育しているけれど、なにぶんの高木で、花や実を観察できる機会は少ない。私も今回初めて目にする。
雌雄異株なのだが観察会では、どうもこれは両性花みたいだなということになった。
しかし帰宅後ネットで調べてみると、雌花にも9本の仮雄しべが存在するとあって、これはも少し観察せねばならない。

スダジイ(ブナ科)の枝は非常に繊細な気配りをみせ、お互いが重なり合わぬように葉をつけるそうだ。確かに見事な空間利用である。

そのスダジイの実 今は全身殻斗に覆われているが、熟すと先端部が割れて、
ドングリが顔を見せる。今回の観察で、アラカシにもアベマキにも、そしてこのスダジイにもチョッキリムシ(ゾウムシ)のつくことを知った。

アカガシ(ブナ科)の殻斗には毛があって、フワフワしている。

観察会へ参加するたび、知らないことの多さに驚き、嬉しい気持ち8割に2割の絶望が混じる。