ここ3週間以上も雨らしい雨に恵まれず、庭の土はカチンカチンになった。こうなると水を撒いても表層を流れるのみで地中に届かない。
以前なら、ひと夏に発生する台風は30を超え、その1割は上陸、更に1割は何らかの形で本土に影響を及ぼしていたと思うが、近年は様変わりしてしまった。
台風一過の、あの青空を見上げたい。
 
いろいろな観察会へ参加すると、今まで気づかなかった事柄や、目からうろこと表現するに相応しい知識を得ることが出来て、実に楽しい。幽霊やお化けに桃太郎もそうだが、このカラスビシャク(サトイモ科)もその1つだ。
マムシグサなどの親戚筋にあたる雑草で、何処からともなく侵入してきてはびこる。
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今実を結び、仏炎苞を破るように顔を見せた。破ったのではなく、元々ここには小さな隙間が開いていて、昆虫はここから外部へ脱出できる仕組みになっている。
だからこれは、ウラシマソウ(サトイモ科)等の雄株と同じ。
 
 
その仏炎苞を取り除くと肉穂花序が見え、先端部が長く伸びている(付属体)。
良く見ると花序の上部に雄花、下部に雌花があって実がたくさんついている。
つまり苞の上から入った昆虫は、花粉を付けて雌花に達し、下の隙間から脱出することになる。
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まあそれはいいとして・・・
このカラスビシャクの根は栗の形をしており、茎の出る部分はヘソのような形状をしているそうだ(掘り起こす道具が無かった。。。)。この根からは重要な漢方薬「半夏」が作られるそうで、主婦は雑草退治のついでにこの根を集めて売り、いくばくかの収入を得ていた。そこで「ヘソクリ」という言葉が出来たと。
調べると諸説あるようだから真偽は別とし、話題提供として大変面白い。
 
 
ヤエオオハンゴンソウ(キク科)とオオハンゴンソウを並べる。
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ハンゴン? これって何? 家に帰って調べると、大反魂草とある。反魂とは?
死者の魂を呼び寄せる意味だとの記述。八重大反魂草の葉が分かり易いと思うが、この葉の形が「こっちへおいで」と招いている。これも面白い。
もっとも、逆に魂から呼ばれたら、も少し待ってと言わざるを得ない、それが両親であっても。
 
 
普通の葉っぱは、主脈にそって折ると、大体左右対称になっているものだ。
これはよく見慣れているシュウカイドウ(シュウカイドウ科)、なんてこと無い。
観察会で、葉に注目と言われた。何んと! 究極の非対称ではないか。
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キツリフネ(ツリフネソウ科)やツリフネソウも良く見掛ける花で、なかなか面白い形状をしており、如何にも吊っているというに相応しい。
今回ちょっと、胴体に隙間を生じた花があったので・・・
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花弁を引っ張ってみた。(間違ってる可能性大だけれど)右の2個(合着している)は下唇に当たる花弁で、その裏側に、小さいが上唇に相当する花弁がある。
私がつまんでいる部分は距(蜜を貯めている)なんだけれど、キツネフリの花弁は3個のはずだから、これはガクが変化して出来た?ととらえて良いのか。
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中央部に雌花?が見える。もちろんこれも自宅へ帰って調べたのだが、開花1日目の花は雄性で、雄しべが花粉を出し、翌日この雄しべがポロリと落ちて下から雌しべが現れると説明されておる。雄性先熟の最たるものでないか
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陸上植物の歴史が数億年であるに対し、ヒトの歴史は数百万年と極めて浅い。
いろいろな場面で植物から学ばねばならないのだが、ヒトの知恵はまだまだそこまで及ばない。