28日(土)、早いもので六甲山自然案内人の会会員養成講座は折り返し点を迎えた。朝から午前の部、午後の部と観察が続いたのだが、今日の私の収穫は花よりも、幽霊とお化けの違いに関するお話だった。
案内人のHさん曰く、
「幽霊は特定の人の前へ、草木も眠る丑三つ時」に現れ、「お化けは不特定の人の前へ、たそがれ時分」に出てくるんだと。 ん?
つまりこうである。
幽霊は怨み・つらみをもった存在(魂魄この世に留まりて)であるから、怨みに思っておる人物の前に現れる。ぐっすり眠っているであろう深夜2時頃であっても、小さな声で「うらめしや」と囁けば、負い目を感じている相手は必ず目覚める。
これに対してお化け、そんな遺恨をもっているわけでなく、ただ相手を驚かす目的しかもっていない。よって「たそがれ」、つまり「誰そ彼」「彼は誰」「遭魔の時」などと称される夕刻に、ボワーッと出てきて、吃驚させて満足する。
上のことは、かの民俗学者 柳田国男も記しているところだそうで、ガッテン、ガッテン、ガッテンだ。
私は見たこと無いが今、朝のTVで「ゲゲゲの女房」とかいう番組が好評だそう。
ゲゲゲが遺恨をもった幽霊なら、きっと誰も観ないだろう。
もうひとつ、これはクサいけれど面白い。
記念碑台に、石で出来た十二支の方向盤がある。ここで案内人のKさん曰く、
桃太郎が鬼ガ島へ鬼退治に出掛けた折、同行者として選んだのはサル・キジ(鳥)・
イヌであるが、その理由は・・・
厄災の方角丙午(ひのえうま)から反対方向の申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)だったと。
しかし反対方向にはもっと強い寅(トラ)や、力強い丑(ウシ)に加え、小兵ですばしっこい子(ネズミ)もいるから、ちょと無理がある・・・

草も木も石も昆虫も大事だけれど、こんな雑学(実はそうでもないのだが)を挟んでこそ楽しい観察会になるんだと、心底感心した。
*間違ってました。
厄災の方角(丙午)と逆方向の申・・・と記しましたが、鬼門とされる丑寅(北東)と反対側の申・酉・戌でした。謹んで訂正申し上げます。