自然観察会へ参加した折、ウラシマソウは性転換するんだとの話があったものの、十分に聞き取れなかった。一方ウラシマソウの雄花は、潜り込んできた昆虫を外部へ放つ開口部を備えており、花粉をいっぱい身に付けた状態で今度は雌花に潜り込めるようにしているとの説明もあった。
小生宅からほんの30分ばかり歩くと、このウラシマソウが群生している秘密の場所がある。吉野の桜ではないが、一目百本くらいはあるので、少しだけ花を戴きに出掛けた。ただ、今年はもう終わりに近かった。
ウラシマソウ(サトイモ科テンナンショウ属)の花 マムシグサなど似たものをまとめて、テンナンショウと呼んでも良いそうで、基本的には雌雄異株の植物だ。

褐色の仏炎苞と呼ばれる器官を安全剃刀で切ってみる。肉穂花序を見ると、これは雄花であることが分かる。(赤っぽく写っているのは、日光が強すぎるので、家内の赤い傘を日よけに使ったから。こんなになるとは思いもしなかった)
また、浦島の釣糸は、肉穂花序の伸びたものであることも分かる。

これは雌花で、果実が出来始めている(ごめんなさい)。

さて・・・・こんな花の中へと迷い込んだ昆虫(ハエ類だそうだ)はそう簡単に脱出出来る訳がない。そこで雄花の、仏炎苞がぐるりと巻き付いている下部に注目すると、なるほど、開口部がある。ここから花粉を身にまとった昆虫が外部へ脱出するのか・・

で今度は雌花のを見てみる。顕著な開口部が無い。

昆虫はこの内部で死んでしまうと言う。よってマムシグサやウラシマソウの実を良く見ると、昆虫の死骸がいっぱい付着しているとも聞いた。
追記:
昆虫は雄花→雌花という順に入るのか?という、難題を吹っかけてきた友人がいる。きっとそうは上手くいかないだろうと思う。
ただ、昆虫の死骸は、雄花の中にも雌花の中にも沢山あったので、運の良いものだけがその開口部から脱出したものと推定している。