イチョウやその実(実際には種子)である「ぎんなん」は広く知られている。

イチョウの樹は生きた化石として教科書に必ず登場し、ぎんなんはこれからの茶碗蒸しに欠かせない。

ところが今年に入って、「お葉付銀杏」という存在を知った。

その名の通り、葉に「ぎんなん」が実るというのだ。

ネットで検索しても、なぜ葉に種子が実るのか、その仕組みを説明する記述を見出せないまま放置していた。

ところが実にたまたま森林植物園のホールに入ったところ、このお葉付イチョウの展示があるではないか!


これがそのイチョウであり、確かに葉に種子が出来ている。しかしどう説明文を読んでも、葉に種子が出来る

仕組みの説明が無く、これでは私がPCで検索したのと一向に変わらない。つまり、こんなイチョウもある

んですよというだけなのだ。
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葉の下に花柄をもった雌花(裸子植物だから剥き出しの胚珠)がある。
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胚珠の先端部から受粉液を分泌し、空中の花粉をキャッチして受精。
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葉がラッパ状にあわさったイチョウもありこれも珍しい。。。。と、これでお終い。
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説明文も上手とは言えない上に、葉に種子が付く仕組みなど全く書かれていないのには少々イラ立つ。

まあ仕方ないかと諦めてホールを出かかると、植物園の職員が通りかかった。

この方には昨年、ドングリについての大変楽しい勉強を教わったので見覚えがあったのだ。

紙と鉛筆で絵を描きながら葉に種子が付く説明をしてくれ、いっぺんに疑問が解けた。それはこうである。

『花柄と葉が合着(癒着)して一体になったからで、これに似たものとしてハナイカダがある。

ハナイカダの場合は、葉の主脈と花が癒着して、葉の中央に実を結ぶことになったと、そう考えれば

どうだろう』    実に明快ではないか。

ハナイカダの癒着は遺伝的に固定化しているが、イチョウの場合は固定化していないから、

いわゆるお葉付銀杏は珍しがられる。。。これは私の考えだから責任持てない。