むかしむかし、まだ私が小学校へ通う前かその低学年の頃、神鉄に乗ってお婆さんの家へ遊びに連れてって
貰いました。お婆さんの家は2階建てで、私のお気に入りは2階の窓辺です。椅子に座って外を見ると、アオギリ
の大きな幹が数本空へ向かって伸びているのです。その青々した太い幹に大きな葉、それを見ながら西瓜の種
をペッペッと飛ばしていたのです。それから数十年が流れ、再度このアオギリに注目したのは一昨年の秋の
ことで、それは種子の付き方でした。しかしこのアオギリの果実・種子についての記述は素人にはなかなか理解
できません。よって誤解も含まれると思いますが。。。


アオギリ(アオギリ科)。 その名の通り幹も枝も青い、15mにもなる落葉高木で原産は中国。ただ、伊豆半島や
四国の暖地では野生化してるようです。とにかく生長が早いので建具や家具の材料にされるものの材は軟らか、
狂い易いので職人さんから歓迎される木ではないようです。


これがアオギリの果実(実)です。 横から見たのと上側からみたのを並べてみました。植物用語としてどう呼べ
ばいいのか分かりませんけど、1つの果実は5つの袋果から出来ていて、その袋果が裂けて5枚の笹舟になっ
た、その笹舟の周辺に種子がくっついているとでも表現すればいいのでしょうか? つまり始めのは3つの果実
であり次のは2つの果実。それは各5つの袋果から成っていて、それが開裂した状態にあると。
(5枚の笹舟が球状にくっつき、1個の果実を作っていたとは考え難いのですが・・・)

1個の笹舟を開いてみました。種子が見えますが、その付き方が面白く、エンドウのように中心部に規則正しく
並ぶのでなくて開裂した縁の部分に、結構しっかりとくっついています。しかも左右に、あたかも重心を狂わせる
ような付き方に思えるのです。

果実を4個持ち帰り、舟を切り取って並べてみ、種子の様子と数を。1つ目の果実(最上段)には14個、
2番目も14個、3番目が15個、4番目は17個で、明らかに不安定を意識した配列じゃありません
か?
か?
笹舟は種子を風に運んで貰うための翼の役割を持っているとの記述を見つけたので、下方へ向かって、お皿を
投げるように飛ばしてみましたけど、特別面白い現象は起こりません。ただ、この果実が風にとばされるのは
種子も果皮もカラカラに乾燥するであろう11月頃なので、その頃に観察せねば正確でありませんね。
昨年pre_witchさんから、この種子は食べられるんだと教えて貰った覚えがあり、このたび調べると、炒って
食用との記述があり、戦時中はコーヒー・ココアの代用にしたとも。
(注)私が持ってる図鑑の1つでは、果実は4開裂とあり、確かに4枚の笹舟の写真があります。
一言でアオギリといっても、何種かの近縁のものがあるのでしょうか?
一言でアオギリといっても、何種かの近縁のものがあるのでしょうか?