笑いと呼吸
正月立つ 春の初めに かくしつつ 相し笑みてば 時じけやも
大伴家持
お稽古場では、正月以外でも「笑みて」の情景が見られます。
稽古を始めて間がないころ、対気の時に塾生さんが「笑う」
というのは、不思議な光景でした。
笑みを通り越し「大笑い」ということもありました。
実は、これは
赤ん坊や子供はいきいきと全身で呼吸をしますが、それは活性能
力のある身体が持つ生命力のおかげです。
生命力に満ち溢れているから、意識しなくても身体中の細胞がわ
くわくと働き、全身で笑い、喜びを表わせるのです。
この笑いの作用を不思議で終わらせるのか、それとも自分の細胞
で体感するか。 私は体感したいと思いました。
それから数か月後、笑っていました。
そして、今も、稽古場で笑っています。
エネルギーが満ちるのですね。
誰もが対気での、シグナルを感知する神経系を持っていて、誰も
が稽古をすると体感できる。
なんとありがたいこと