会社に到着し、ロッカーに荷物を置いて、自分の部署へ向かった。
入口付近で簡単に挨拶をした。
『おはようございます。
ご無沙汰しています。
長い間お休みをいただいて、申し訳ございませんでした。
ありがとうございました』
時短勤務でよかった。
朝礼で、全員に向かって挨拶するよりも、いくらかましだった。
上司の席を回り、挨拶を済ませた。
そして、お局様に菓子折りを渡しに行った。
数名、集まってきてくれた。
私『ご無沙汰しています。
長く休んじゃって、すみません。
色々とありがとうございます』
『会いたかった』
『大変だったね』
『無理しないでね』
『また痩せたね』
『こんなに早く復帰していいの?』
『石橋病院よね?
良い病院かと思ってたのに』
『あの病院やばいね』
『ほんとひどい』
『医療事故だよ。
訴えないの?』
『泣き寝入りとか、信じられない』
パワフルなお姉さんたちに、捲し立てられた。
私『先生たちに、よくしてもらったし。
先生の将来もあるし、私のことで足を引っ張るのも悪いし』
『はー?優しすぎ』
『担当医、若かったよね?』
『いやいや、殺されかけたの2回目よ』
『病院はあなたの将来のことなんて、何も考えてないのに、なんでそんなに気を使う必要があるわけ?』
『病院のせいで長く入院することになったのに、全額自己負担とかありえない』
『あなたが何も言わないと思って、なめられてるのよ』
『つづきは、お昼休みにね』
久しぶりのお姉さんたちの勢いに圧倒された。
でも、私のために怒ってくれているのが、少しうれしかった。
ようやく自分の席に辿り着き、パソコンを起動させた。
なかなか立ち上がらない。
その間に、机に積まれた書類を確認した。
結構な量だ。
時短勤務で捌けるだろうか。
数百件のメール、とりあえず無視しておこう。