婦人科外来の日。
待ち時間が長かった。
ようやく呼ばれて、まず診察と検査。
痛い。
この痛みには慣れているつもりだったが、いつもより激痛に感じた。
『痛いですね。
もう少しですよ』
先生が足をさすってくれた。
『出血してますのでタンポン入れています。
夕方になったら外してくださいね。
着替えたら診察室へどうぞ』
看護師に言われ移動した。
『手術の件、ご家族と相談されましたか?』
選択肢は3つ。
子宮頸部円錐切除術と子宮全摘出術、もしくはもう少し経過観察か。
円錐切除だけだと、そのうち結局全摘しなきゃいけなくなる可能性が高い。
先延ばししても、どうせいつかやらなきゃいけない。
家族と相談して手術をすると決めた。
『手術はしたいと思っています。
ただ、1つご相談があります』
以前、手術開始後すぐにアナフィラキシーショックを起こした。
検査をしたが、アレルゲンの薬は特定されなかった。
前回、外科医から疑わしいと言われた薬を伝えた。
婦人科の手術でも、その薬を使用する可能性があると言われた。
手術前に、疑わしい薬や使用する薬の検査ができないか聞いてみた。
『ちょっと心配なので
もし可能だったら、お願いしたいのですが』
『検査は難しいかもしれません。
アナフィラキシーショックは命に関わる問題なので、リスクが大きいですよね。
手術をしないという選択もありますよ。
もうしばらく様子を見ますか?』
いやいやいや。
手術の提案があったから、やると決めたのに。
『他の先生達と相談してみないと何とも。
カンファレンスにかけてみます』
もやもや。
なんだか複雑な気持ちになった。
帰宅後、夫に伝えた。
珍しく怒っていた。
『手術の提案をする前に、カルテくらい目を通してほしかった。
あんなに大変なことがあったのに、何も知らずに手術の話をしたのかな。
医者が理解してないなら、わざわざそこの病院に通い続ける理由がないんだけど』
大変な出来事を把握してもらえていると思っているからこそ、周りに反対されても同じ病院に通い続けている。
当時の担当の先生はもういない。
『木田先生、ちゃんと引き継いでおくから心配ないって言ってくれてたのにね』
先生が変わると病院を変えたみたいだ。
何もなかったことになっている。
どうなることやら。

