アナフィラキシーショックを起こして1週間が過ぎた頃、手術に備えて、アレルギー検査をしてくれた。

病室に皮膚科の先生が来てくれた。


おそらく大丈夫だろうと言われていたが、またアナフィラキシーを起こしはしないかと、不安でいっぱいだった。


薬剤アレルギーの、スクラッチテスト。

皮膚にアレルゲンエキスをたらす。

何種類かの薬剤と、対照として生理食塩水。

針で皮膚の表面に傷をつける。

時間をおいて反応を見る。


思っていたよりも、とても痛かった。

両腕。

数時間かかった。


反応を待つ間、研修医の山中先生が付き添ってくれた。

明るくて元気な先生。

色々な話をして、楽しく過ごした。


先生の研修の話。

趣味の話。

海外旅行の話。

先生達の喫煙の話。


『あ、タバコ吸ってきたなって、わかりますよ』

と言ったら、驚いていた。

匂いに過敏だからかもしれないが、すぐにわかる。

山中先生は吸わないので、ヘビースモーカーの先生を勝手に2人で心配した。


時間になって、皮膚科の先生が戻ってきた。


はっきりとした反応は出なかった。

疑わしい薬剤と生理食塩水の、皮膚反応の違いもよくわからなかった。


結局、もやもやしたまま、終了した。


夕方、田部先生がきた。


検査の結果ははっきりと出なかったが、アナフィラキシーショックを起こしたタイミングから考えて、疑わしい薬剤はわかっている。

その薬剤は使用せず、手術をすると説明を受けた。


断定されなかったことが不安だった。

結果を見て、少しでも安心して手術を受けられたら良いと思っていたので、残念だった。


仕方ない。

わかってはいるが、もやもやは止まらなかった。

何をしても、なかなかうまくいかないものだ。