ストーマ外来だけの日。

外科も婦人科も、先生の外来はなかった。


ストーマ専門看護師の草野さんに、会うのが楽しみだった。

『藤井さんは、いつも朝が早いから

たまには遅い時間にしとくね』

と、11時半に予約を入れてくれていた。

久しぶりに、朝からゆっくりだった。


ストーマの付け根に黒い硬いものがあり、チクチク痛むことを伝えた。

先生が外来中なので、切りのいいところで見に来てくれた。


糸かどうか、はっきりとした答えは聞けなかった。

田部先生『様子をみましょうね』

と、去った。


草野さん『ストーマは閉鎖するから、様子見になったね。

永久ストーマなら取ったかもしれないけど』

私『このチクチクとした痛みも、そのままということですか?』

草野さん『取るとたくさん出血するからね』

私『わかりました。

大丈夫です』


また我慢か。


草野さんがストーマケアをしてくれた。

ストーマが飛び出てきているので、サイズが大きくなっていた。

いつもと違うパウチを貼ってくれた。


洋服を整えて帰ろうとしたら、草野さんが

『退院してからも、体重、減ってるよね?

患者さんは、辛くて大変なのに、大丈夫って言うのよ』

やばい、涙が止まらない。


言うつもりなんてなかったのに、体調が悪いことを話してしまった。

眠れない、動悸、震え、大量の汗、食欲がない。


『ちょっと待ってて』

と、すぐに先生のところへ行ってくれた。


しばらくして、草野さんが先生を連れて戻ってきた。


先生『手術や合併症が原因で、心の状態が悪くなっているのかもしれません。

入院中にも、心理士の面談を提案していましたが、会ってみますか?

話をするだけなので』


先生が連絡を取ってくれて、すぐに心理士と面談をするとこになった。