手術の前日。
いよいよだ。
朝から病室へ、たくさんの人が来た。
麻酔科医
『前回のことがあるので、麻酔科も万全な準備を行って手術に臨みます。
安心してください』
薬剤師
手術で使用する薬の説明。
前回手術で起きた、アナフィラキシーショックの原因を疑われる薬は、使用しないと言われた。
アレルゲンが特定できていなにのに手術するのか、と疑心暗鬼になった。
麻酔科の看護師
『手術前後、厳重に確認を行いますので手術室の滞在時間が長くなります』
昼食。
手術前最後の食事だった。
最後の晩餐になりませんように。
心理士さん
『怖いですよね。
先生達も慎重に手術をされるので、安心して大丈夫だと思います』
しばらく世間話をして和ませてくれた。
執刀医の田部先生と研修医の山中先生
先生『大丈夫です。
目が覚めたら、ちゃんと、ストーマはなくなっていますよ』
私『もう逃げられませんね』
最後に木田先生が来た。
私『みなさん、大丈夫って仰います。
頭ではわかっているんです。
でも怖いです。
ただ眠っているだけだから、私には何もできることはありません。
ただ身を委ねるだけですが、今度こそ、目を覚まさないのではないかなと、不安です』
先生『大丈夫って言われても心配ですよね。
今回は厳重に対応すると思いますよ。
明日、藤井さんの手術中は僕も別の手術をしているので、様子は見に行けないかもしれません。
すみません。
終わり次第、行きますね』
私『ありがとうございます。
頑張ります』
夜になって父へメッセージを送った。
【明日、手術。
終わって落ち着いたら連絡します】
すぐに母から電話がきた。
『大丈夫。
明日は朝が早いから、もう寝るね』
あまり話すと辛くなりそうなので、簡単に済ませた。
