ストーマ閉鎖手術から3日目、尿の管が外れた。

鎮痛剤も点滴から注射に変わった。

体に繋がれた管は、点滴が1つだけになった。


絶食中なので、便は出ないかもしれないが、オムツは履いたままだった。


『初めて立ち上がる時は、看護師が立ち合います。

トイレに行きたくなったらナースコールを押してください』


体が痛いので、トイレに行きたくなかった。

でもこれ以上我慢できない。

リモコンでベッドを起こして座った。

サンダルを履いてからナースコールを押そうと思ったが、思うように体が動かせなかった。


ナースコールを押して、しばらくして看護師が来た。

体が痛くて、前屈みが辛い。

サンダルは看護師が履かせてくれた。


体を支えてもらって、ゆっくり立ち上がり、片手で点滴を押し、トイレに向かった。

たった数歩だが、とても時間がかかったように感じる。

病室内のトイレなので、自分で簡単に行けると思っていたが、予想以上に大変だった。


ベッドに戻りしばらく座っていた。

1度目の手術後の痛みが、フラッシュバックする。

今度は、本当に合併症は起きていないのだろうか。


腹膜炎は気絶するような痛み、とドラマで言っていた。

本当にそうだな、と思い出した。


日に何度も蘇る、痛みの記憶。

体に電気が走るような痛み。


腸は繋がっているのか。

穴は開いていないだろうか。


術後の痛みは私を不安にする。