精神科外来の日。

私が最後の診察だったようだ。


先生『ようやく退職できたのね。

病気じゃなかったら、もっと早く仕事を辞める決断ができていたと思うのよ。

病気じゃなかったら、先のこととか、ちゃんと考えて判断できていたと思う。

それが難しかったよね』


私『私のせいで職場を掻き回しちゃって、色んな方に迷惑かけちゃって、申し訳なかったです』

先生『心配しなくても、仕事は誰かがやってくれるから大丈夫』

私『はい。そうですよね』


先生『夏までは死ぬのが怖い怖いって言ってたのに、会社で辛いことが続いて、死にたい死にたいってなってしまったから。

藤井さんにとっては、負担が大き過ぎたのよ。

そこの会社は、メンタルが強い人でも大変だったと思う』


私『最初は、いじめられている人を見ていられないというか、私に何かできることはないかと思って行動したのですが、ダメでしたね』

先生『相手が強すぎたよね。

強い人がいても、平気な人もいるのよ。

仕事はたくさんあるから。

今後は、少しゆっくりしてもいいかもね』


確かに、お局女帝が息をするように悪口を言っても、みんな同調していた。

どうして平気なのか、全く理解できなかった。

楽しそうに、みんなで誰かを揶揄して笑っていた。


誰か1人くらい、こんなことおかしいって思わないのかな。

なんでなんで?

いつも苦しかった。


そっか、みんな平気なんだ。

平気じゃない人は、辞めていく。

それが正解だったのか。


いつもより長めの診察だった。

毎日寝てばかりいること。

発作が増えているのと。

食事の回数が減り、薬も決められた通り飲めなくなってしまっていること。

ダメ人間、怠け者だと自分を責めてしまうこと。


先生とゆっくり話ができてよかった。


先生『旦那さんと一緒に朝から一度起きるのなら、何かやってから寝たら?

洗濯とか。

食事を摂れなくても薬は飲んで大丈夫だから』

私『はい。わかりました。

ありがとうございました』


逃げ出すまでに時間がかかってしまった。

放り出して仕事を辞めてしまって、無責任だったと後悔している自分もいた。

でも、きっとこれでよかったんだ。


これから少しずつ、回復していくのかな。