外来の日、仕事を休んで朝から病院へ向かった。

電車を降りて、ゆっくり歩いて30分くらい。

肌寒い。


腸を動かすには歩いた方が良いと、何かで見た。

入院中、何度も歩け歩けと言われていたことを思い出していた。


病院に着いて、血液検査とレントゲンを済ませて外来のフロアで順番を待った。

予約をしていても1時間は待つ。

消化器外科と婦人科、カウンセリング。


外科の田部先生は、いつも通り優しかった。

排泄がうまくいかないので、薬を増やしてくれた。

『だんだん良くなりますからね。

大丈夫ですよ』


婦人科の木田先生は、別人かと思うくらいドライで、淡々と診察が終わった。

優しい時との温度差がすごい。

なんだか悲しい。

少し傷ついたが、忙しいから余裕がないのだと、自分に言い聞かせた。


カウンセリングでは、たわいもない話も聞いてくれる。

心理士の先生は話しやすくて、ついつい色々な話をしてしまう。

あっという間に、1時間。

穏やかな気持ちになるので、すごくありがたい。


私『散歩やストレッチを少しやるようにしています。

でも、この運動は意味があるのかなって思いながらやってます』

先生『しないよりはまし、くらいで良いと思いますよ』


しないよりはまし。

スッと心に入ってきた。


私はすぐに、意義や目的を考えすぎる。


きちんとやらなきゃ意味がない。

いつもそう考える。


もう少し気楽に生きられたらいいのに。


帰りも駅まで歩いた。

しないよりはまし。

しないよりはまし。

頭の中で繰り返した。