ストーマ生活が始まって、1ヶ月が過ぎた頃。
食事の後、しばらくすると、だんだんストーマ周辺のお腹が張って、膨らんでくる。
肉まんとか、茶碗をひっくり返したくらいのサイズ。
何が起きているのか、わからない。
お腹の写真を撮って、ストーマ外来で見せることにした。
病院に行く時は、排泄物があまり出ないように、気を遣って朝から何も食べない。
だから、病院で膨らんだお腹を見せることができない。
2週間に1回のストーマ外来。
ストーマ専門看護師の草野さんからは、心配だったら来て良いし、もう大丈夫だと思えば、キャンセルしても良いと言われていた。
ストーマケアをしながら、世間話をする。
その時間が唯一の拠り所だった。
重いものはあまり持たない方が良い。
たくさん歩いたり、走ったりしない方が良い。
草野さんが教えてくれた。
そんなこと、知らなかった。
退院前、先生も看護師も、普通の生活をして良いと言っていた。
教えておいてほしかった。
お腹が膨らんだ写真を見せた。
『傍ヘルニアかな。
お腹が膨らんできたら、横になると良いよ』
その日からさっそくやってみた。
ゆっくり内臓が元の場所に戻っていく。
パンパンに膨らんだ肉まん様のお腹に、恐怖を感じていた。
おっぱいが3つになったみたい。
気味の悪い体。
対処方法を教えてもらえて、少し心が落ち着いた。
お腹が膨らむと、ストーマが飛び出してきて、根元がズキズキと痛む。
よく見ると小さな黒いものがある。
硬い。
糸?
次の外来で、先生に見てもらおう。