いつも病室は冷房でキンキンだった。
『藤井さんの部屋はいつも涼しくて快適です』
と、看護師に言われていた。
動かない私にとっては、極寒だったが、汗をかきたくなかった。
ドレーンが刺さっている間は入浴ができないので、とてもしんどかった。
1日に2回、体拭きの温かいタオルが届く。
トイレは自分で行けるので、ウォシュレットを頼る。
頭が、一番困っていた。
部屋にシャワーがあったが、シャワーの許可が降りるまで、洗髪は共同の浴室で行っていた。
看護師の介助が必要だったからだ。
2日に1回、お願いした。
少し広めの洗面台で、体を前に倒して洗う。
頭頂部周辺ばかりで、隅々までは洗ってもらえなかった。
ずっと頭を下げているので、吐き気で気分が悪くなった。
洗髪が終わった後は、いつもパジャマの首周りが濡れていた。
入院中も清潔でいたい。
潔癖症ではないと思うが、知らない人と水回りを共有することに抵抗がある。
だから個室を希望したが、結局共有することになった。
濡れたマット。
気持ちが悪かった。
入院は我慢がつきものだ。