術前の追加検査のため、病院へ呼び出された。


『血液検査で、血栓の数値が少し高かったのでお呼びしました。お忙しいのにすみません』

本当に物腰の柔らかい先生でよかった。


下肢静脈エコー検査。

検査後、また木田先生の診察。

『痛くなかったですか?検査の結果は問題ありませんでした。急に来ていただいてすみませんでした』と先生。

『いいえ、ありがとうございます。検査していただいて安心しました』と、ちょっと痛かったけど、いい顔しいの私はこんな時はちゃんと笑顔で対応。


私『今から指輪を切ってきます』

先生『大切な指輪を、申し訳ありません』

私『いいえ、私が悪いので』

先生『気を付けて行って来てください。カルテに書いておきますね』

笑顔で見送られ病院を出て、そのまま指輪を切断してくれるアクセサリーショップへ向かった。

指輪が抜けなくて、焦ってたくさん調べたが、結局切ることにした。


指輪を切りたいと言ったら店主も驚いていた。

3日後、手術を受けると話したら、体が落ち着いたら、是非繋ぎに来てくださいと言われた。


夫が選んでくれた、GUCCIの指輪。

簡単に切れた。

悲しむ暇もないくらい、あっさり切れた。


よし、これで手術を受けられる。

気持ちは前向きだった。

コロナの流行で手術が制限されていたが、私の手術は緊急性があると判断され、実施してもらえることになっていた。


入院に必要な、下着やパジャマ、タオルなどの日用品を買って帰宅した。