日本よりサワディーカー❤︎
会社から日本人社員と家族は
全員日本に帰国すること、
と指示が出て数時間後に
翌日の深夜便が手配出来たと
連絡がありました。
夫は車で自宅に向かって移動しながら
席の確保や日本での滞在先など、
関係各所との連絡に追われながら
私からの電話にも対応して
相当慌ただしかったと思います。
自分でも空席状況を調べたら
当日と翌日の関空行きは既に満席。
後で知りましたが、
この日は日本行きの席が
次々に埋まっていたそうです。
空席を確認して改めて予約のため
数分後に見ると席はもう無い、
というのを私たちは２回経験。
結局、タイに緊急事態宣言が出た
日の深夜便になりました。
私は席が取れなければいいな
と心の中で思っていましたが、
口にすることは出来ずにいました。
私たちに選択の余地は全くない
と理解したからです。
夕方の早い時間には帰宅した夫とは
決めなければいけない事が
沢山ありました。
日本に到着したら最低でも
２週間の自主隔離。
これも後から知ったのは夫の会社規定ではひと月。
その滞在先を会社が探している間に
私たちは話し合いを重ねて
自分たちの滞在先を決めました。
ウィークリーマンションや
ホテルではなく、
夫の亡くなった祖父母が
住んでいた空き家に身を寄せる
ことになりました。
決めたら今度は公共交通機関を使わずに
その場所まで行く方法を
考えなければなりません。
そんな話をしながら
５人分の荷物をパッキング
したのですが、
私にはこれがまた切なくて悲しくて
辛いパッキングでした。
何故ならいつ戻れるのか
全く予想がつかないから、
どこまで入れたらいいのか
悩みながら選別して荷造り。
今振り返るとあのパッキングで
心が折れたのだと思います。
当日の空港で撮影したフライト案内
悪天候でもないのにほとんどの便が欠航
そうこうしている内に
頭の中が白い擦りガラスのように
ぼやーっとしてきて、
何だか鬱々としてきたのです。
頭の中はちゃんと働いているのに
それが声にならないし、
顔色も明らかに悪い。
子ども達が何度も
「お母さん、大丈夫？」
と聞いてくるくらい。
自分でも「何かおかしい」と
気がついていたのですが、
心配かけられないと思って
言えないままその日は
疲れ切って寝ました。
つづく
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