7月6日の誕生花と花言葉は、向日葵[ヒマワリ](あこがれ・熱愛・愛慕・光輝・敬慕)、時計草(聖なる愛)、ツユクサ(尊敬)、ハマユウ(あなたを信じます・汚れがない)等々があります。今回は、朝顔[アサガオ]を取り上げます。花言葉は、「短い愛・愛情」です。

ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。日本で最も発達した古典園芸植物の一つです。 アサガオは、種子が大きく、種子の発芽から開花まで、鉢植えで観察するのにも適し、開花までの日数も短く、花が簡単に押し花等ができるので小学生低学年での観察実験の教材としてよく使われています。日没してから約10時間後に開花するといわれています(朝4時頃)。
日本へ渡来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったといわれています。古代の中国ではアサガオは、高価な薬で牛と取引された程だったので漢名の「牽牛(けんぎゅう)」はこれに由来し、「牽牛子(けんごし)」と呼ばれています。
日本でも奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われ百薬の長として珍重されていました。今でも漢方では種子を下剤や利尿剤に使われています。
戦国武将の中でも文化人とし て名高い細川幽斎、細川忠興親子から脈々と続く武士のたしなみとして始まった園芸の世界。現在でも「肥後六花」と総称され、花菖蒲、菊、芍薬、椿、山茶花と朝顔の6種類が愛好され、熊本に伝えられています。中でもアサガオは変化朝顔とは違い元来の朝顔の大型の花型を保ち「肥後朝顔」と呼ばれ、大輪朝顔の基になったとようです。
また、千利休が茶の心を示した故事として、「朝顔の茶会」の話は有名です。庭にある満開の朝顔の噂を聞きつけた豊臣秀吉に対し、花一輪を残して全て摘み取り、見に来た豊臣秀吉は、驚いたが茶席に生けられた朝顔一輪に感動したと伝えられています。