6月7日の誕生花と花言葉は、アサギリソウ(光・脚光・喝采・慕う心)、梔子[くちなし](幸福者・清潔・清浄・優雅・喜びを運ぶ)です。ニガヨモギ(冗談・からかい・平和)、バラ〈黄〉(可憐・嫉妬・薄れ行く愛・美)、ホワイトレースフラワー(可憐な心)等々があります。今回は、「ニガヨモギ」を取り上げます。花言葉は、「冗談・からかい・平和」です。

 


キク科アルテミシア属の植物です。ヨーロッパ原産でシベリア南部、カシミールを中心に250種が分布しています。ヨーロッパ南部、アフリカ北部、南北アメリカで栽培されています。属名のアルテミシア(Artemisa)は、ギリシャ神話の女神アルテミス(Artemis)に由来しているようです。以前はヨーロッパでは、混合酒アブサンの材料として利用され、芳香性健胃 剤、強壮、解熱、胆汁分泌促進剤として薬用に使用されています。
アブサン酒は、ゴッホやボードレール、ランボー、ヘミングウェイなどが愛飲し、ニガヨモギを主原料に、アニスやウイキョウ等を加えたリキュールの1種で、アルコール分は90度もあったそうです。ニガヨモギの精油成分が神経系に作用して精神障害をおこす危険があるとされ、1915年3月のフランス(原産国)に始まり、現在では多くの国で、製造販売が禁止されています。ゴッホが自分の耳をそぎ落としたのも、アブサンによって精神錯乱に陥った事によるといわれています。