3月30日の誕生花と花言葉は、金雀枝[エニシダ](きれい好き・上品・清楚・博愛)、アルメリア(浜簪)(同情)、イースターカクタス[蟹場サボテン](復活の喜び)等々があります。今回は、サクランボを取り上げます。花言葉は、「小さな恋人・上品」です。

バラ科サクラ属の植物でその果実をサクランボ又は、桜桃と呼んでいます。木を桜桃、果実をサクランボと呼び分ける場合もあります。桜の実という意味の「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化してサクランボと呼ばれるようになったようです。
観賞用の桜に用いるサクラの実は、食用に用いられる桜桃とは違い大きくならず、食用にする果肉部分も厚く生長しません。サクランボは有史以前から食べらていたようで、甘果桜桃(セイヨウミザクラ)はイラン北部からヨーロッパ西部にかけて野生し、また別の品種である酸果桜桃(スミノミザクラ)はアジア西部のトルコ辺りが原産だったようです。この二品種が黒海沿岸からヨーロッパ諸国へ伝わり普及し、ノルマン人によってシェリーズ(che rise)と呼ばれ、イングランドに渡ってシェリー(chery)となり、英語のcherryになったといわれています。17世紀にはアメリカ大陸に伝わり、江戸時代に清から日本に伝えられ「桜桃」という名称も中国から伝えられたようです。