8月6日の誕生花と花言葉は、アサガオ(約束・愛着・愛情の絆・仮装)、サルビア(尊敬・燃える心・家族愛・恋情)、ジニア[百日草](別れた友への思い)、トレニア[夏菫(なつすみれ)](閃き)等々があります。今回は、凌霄花[のうぜんかずら,しょうりょうか]を取り上げます。花言葉は、「名声・名誉・名声・光栄」です。

ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の植物です。夏から秋にかけて、一際目を引く濃いオレンジ色あるいは赤色の大きな美しい花を咲かせ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着するツル性植物です。学名のCampsisは、ギリシャ語で「曲がっている」(Kampsis)に由来しています。これは、雄しべが湾曲している事にちなんでいます。
日本で栽培されるノウゼンカズラは中国原産で平安時代に渡来したようです。古くは、「ノウショウ」と呼ばれていたようですが、918年に出来た日本最古の本草辞典『本草和名』(ほんぞうわみょう)に、「乃宇世宇加都良」と表記されていた事によってノウゼンカズラと呼ぶようになったそうです。
現在の凌霄花の漢字は、霄は「空」「雲」の意味があり、空に向かって咲く 花の姿から付けられたようです。花や樹皮は漢方薬として利尿や通経に使われています。
また、アメリカ南東部原産のアメリカノウゼンカズラの花は中国系ノウゼンカズラとはより、花が小ぶりで細長い事から送粉の仕方が特徴的で、世界でもっとも小さい鳥といわれるハチドリが空中をホバリングしながら嘴(クチバシ)を花の中に突っ込み蜜を吸います。花の形がラッパに似ている事から英語では「トランペット・フラワー」と呼ばれています。
寿命の長い植物で、石川県金沢市の玉泉園には、豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に持ち帰ったといわれる、樹齢400年になるノウゼンカズラの古木があります。
正岡子規の俳句に「家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな」があります。