5月20日の誕生花と花言葉は、リトプス(用心深い)、レモン(愛に忠実・熱意・誠実な愛・愚者)等々があります。今回は、酢漿草[カタバミ]を取り上げます。花言葉は、「喜び・心の輝き」です。

カタバミ科カタバミ属の多年草の植物です。ギリシャ語の「oxys(酸っぱい)」に由来していて、葉や茎に蓚酸(しゅうさん)を含み、酸味があるからです。田圃のあぜ道や野原等々、繁殖力が強く一度根付くと駆除に困る雑草である。クローバーに似ていますが別の植物です。
一方で、酢漿草の葉を財布に入れておくと、いくら使っても減らないという迷信から黄金草とも呼ばれて大切にされ、一度根付くとなかなか根絶出来ない事を「(家が)絶えない」と解釈し、家紋に用いられてきました。戦国武将として人気がある長曾我部元親の土佐の長曽我部氏はその祖、泰能俊が土佐に下向する時に、別れの盃 に酢漿草の葉が七枚浮いていた事で、それを瑞祥として「七つ酢漿草」を家紋としたようです。
その他、宇喜多氏、大舘氏、岡田氏、岐部氏、酒井氏、多賀氏、千村氏、中澤氏、中条氏(越後)、福原氏(安芸)、細川(下冷泉)氏、三村氏、山田氏(土佐)、依藤氏等々があるようです。
昔は真鍮で作った仏具や鉄製の鏡をこれで磨いていました。