5月11日の誕生花と花言葉は、ナスタチウム(困難に打ち克つ)、イチゴ(尊重と愛情・誘惑・甘い香り)、矢車菊〈矢車草〉(優雅・繊細な心・幸福感)等々があります。今回は、林檎[りんご]を取り上げます。花言葉は、「選ばれた恋・誘惑」です。

バラ科リンゴ属の植物です。原生地は西部アジアから南東部ヨーロッパです。
旧約聖書に記述されるアダムとイブが禁断の木の実を食べた「知識の木」はリンゴとされていますが、聖書の舞台となった紀元前のパレスチナの地に「創世記」で表現されたようなリンゴは栽培されていなかったようです。黄色く熟するアンズではないかといわれています。
日本では、葛飾北斎の絵にその花が描かれるなど、当初は、実としてより、花が珍重されていたようです。戦国時代に近江国の浅井長政は、木之本の寺から届けられたリンゴに対する礼状を書いていたようです。幕末の文久2年(1862年)には松平春嶽がアメリカ産のリンゴの苗木を江戸巣鴨(すがも)別邸で栽培したとされていま す。