12月24日の誕生花と花言葉は、寄生木[やどりぎ](忍耐強い・困難を克服する)、クリスマスベゴニア[冬咲きベゴニア](片思い)等々があります。今回は、樅[もみ]を取り上げます。花言葉は、「昇進・時間・永遠」です。

マツ科モミ属の植物です。北半球に約47種類ある中で日本に6種類が分布しています。日本でクリスマスツリーは、一般的に樅の木事をいいます。因みにドイツではマツ科トウヒ属のドイツトウヒが使用されています。
標高の高い山に自生し、強風にも耐えるので、寺院の防風林として植えられている事が多く、材木として建材や製紙用として利用されています。諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)に御柱として使用される巨木もモミノ木です。長野県諏訪大社の上社と下社(しもしゃ)で、6年ごとの春に行われる(寅年と申年)神事で、モミの木の大木を山から切り出し、藤の蔓で引き、各社殿の四隅に御柱として立てます。次回は2016年に開催されます。別名 「臣の木(おみのき)」といいますが、これが変化して「もみのき」になったともいわれています。また、「樅の木」を題名にした山本周五郎さんの著作の「樅の木は残った」は有名です。

12月23日の誕生花と花言葉は、プラタナス(天稟・天才・ 非凡)、シネラリア(サイネリア,富貴菊[フウキギク]) (快活)、カトレア〈紫〉(優美な女性・ 優美な女心)シャコバサボテン(つむじまがり・冒険心)、トネリコ(威厳)等々があります。今回は、オリーブを取り上げます。花言葉は、「平和・知恵」です。

 

モクセイ科オーリブ属の植物で、原産は小アジアともいわれていますが、リビアとサハラ砂漠が太古の原産地でのようです。エジプト、クレタ島を経てギリシアに渡り、小アジアに入ったとする説もあるようです。日本へは文久の頃にに渡来し、明治末期に香川県小豆島で栽培が成功したようです。現在は香川県、岡山県などで栽培されています。

古くは、古代エジプト王朝のミイラの棺からはその枝や葉が出土し、古代ヘブライ人の重要な植物の一つであった事も知られています。『旧約聖書』の「ノアの箱舟」(創世記)では、放ったハトがオリーブの枝をくわえて戻った事から、ノアは、神の怒りである洪水が引いて再び大地が姿を現した事を知り、以来オリーブをくわえたハトが平和の象徴とされて、国際連合の旗のデザインにはオリーブの枝があしらわれるようになりました。

12月22日の誕生花と花言葉は、シクラメン〈赤〉(はにかみ)、セントポーリア(小さな愛・深窓の美女)、百日草 [ひゃくにちそう](幸福)、ホオズキ(いつわり・欺瞞・たよりない)、西洋躑躅[アザレア](節制)等々があります。今回は、ポインセチアを取り上げます。和名で猩々木(ショウジョウボク)といいます。花言葉は、「清純」です。

トウダイグサ科トウダイグサ属の植物です。クリスマスの定番商品として有名なポインセチアです。原産はメキシコを中心とした央アメリカ。名前の由来は、アメリカ合衆国の初代メキシコ公使であったJ・R・ポインセットさんによるものだそうです。ポインセットさんがメキシコ内乱に介入した責任をとらされ大使を解任されました。 帰国の際に持ち帰った花の一つにポインセチアがあり、アメリカの植物学者グラハムがポインセットを記念し、ポインセチア属Poinsetiaが作られた事に由来しています。 原産国のメキシコ合衆国では、「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」とよばれています。
日本には明治時代にやって来て、大酒飲みの赤い顔が似ていることから「ショウジョウボク(猩々木)」とゆう和名が付けられたようです。
観葉植物として、クリスマスの時期にあわせて、園芸品種が近年多様化しており、従来の紅色に加えて、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどのバリエーションが楽しめる。強剪定にも耐えます。

12月21日のの誕生花と花言葉は、薄荷[ハッカ](ミント) (徳・高潔・貞淑・美徳)、椿〈白〉(申し分ない魅力)、カボチャ(大きさ・広大)、コルチカム(華美・美徳)、スペアミント(情の温かさ)等々があります。今回は、プラタナスを取り上げます花言葉は、「天稟・天才・ 非凡」です。

スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称です。日本のプラタナスはモミジバスズカゲが多いそうです。鈴掛の木、篠懸の木と表記されるスズカケノキは、垂れ下がる実の姿が、山伏(やまぶし)が着る「篠懸(すずかけ)」についている房に似ていることから、この和名がついたようです。 プラタナスの語源は、ギリシャ語の 広い(platys)で、大きな葉に由来しています。北アメリカに4種、中央アジアからヒマラヤ地方に2~4種あり、冷温帯から暖温帯に分布しています。日本に導入されたスズカケノキ属はスズカケノキ(プラタナス)、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種です。スズカケノキは、ヨーロッパ南東部から西アジアの原産 で、15~20メートル、胸高直径40~50センチメートルに達する落葉高木で、秋には黄葉します。
ソクラテスやプラトンなどの古代ギリシア哲学者がプラタナスの木陰で弟子たちに講義したと言われ、この木は学問の木とも呼ばれています。同じく古代ギリシアの医者であるヒポクラテスもプラタナスの木陰で弟子に医学を説いたと言われ、1977年日本赤十字社の創立100周年の際にはギリシャ赤十字社から「ヒポクラテスの木」が記念樹として贈られた事により、プラタナスが医学教育のシンボルとして病院や大学に植えていかれたようです。


1969年、はしだのりひことシューベルツのデビューシングルシングル「風」で歌われています。
プラタナスの枯葉舞う冬の道で

プラタナスの散る音に振りかえる

12月20日の誕生花と花言葉は、クリスマスローズ(中傷)、カトレヤ(優雅な婦人)、アイビー(友情・永遠の愛)、シロバナロウバイ(同情)等々があります。今回は、パイナップルを取り上げます。花言葉は、「あなたは完璧・完全無欠」です。


パイナップル科アナナス属の植物です。ブラジル原産でパインアップル、パインナップルとも呼ばれます。単にパインと略して呼ばれたり、果実だけをパイナップルと呼び、植物としてはアナナスと呼ぶこともある。観賞用のミニパイナップルは英名では、装飾用のという意味でオーナメントアナナスとも呼ばれています。
松かさ・松ぼっくりに似ていて、「パイン(松)」、リンゴの味に似ている事から「アップル(リンゴ)」と呼ばれるようになったともいわれています。


12月19日の誕生花と花言葉は、スノーフレーク(美)、霞草[カスミソウ](愛らしい)、ストロベリーキャンドル(紅花詰草[ベニバナツメクサ]) (善良)、グロリオサ(栄光・頑強)、葉牡丹[ハボタン](慈愛)、菊(高潔・真の愛)等々があります。今回は、クミンを取り上げます。花言葉は、「憂鬱をはらう」です。

セリ科クミン属の植物です。エジプト原産で古代エジプト時代から使われ、起源前にインドやヨーロッパで栽培されるようになったそうです。紀元前1500年に書かれた「エバース古文書」や「旧約聖書」、「新約聖書等」の中でもクミンが登場し、千夜一夜物語にも記載があります。和名・漢名では馬芹(ばきん、まきん、うまぜり)。フランス語ではキュマン(cumin)。インド亜大陸周辺ではジーラ(jeera)と呼び、インドのレストランでは、ライスの種類のなかに「ジーラ・ライス」というメニューがある程です。
種子(クミン シ ード)は香辛料としてカレー粉に配合されるため、カレー様の特有の香りとわずかな辛味を持ち、南アジアや中東の料理によく用いられ、インド料理、テクス・メクス料理、トルコ料理、レバノン料理、モロッコ料理、スペイン料理、メキシコ料理等々でも非常によく利用されています。治療薬としては健胃、整腸、鎮痙、鎮静に利用されています。また、古代ギリシャでは食欲のシンボルとして、中世ヨーロッパでは恋人心変わりを防ぐオマジナイとして、戦場へ赴く若者に渡したり、結婚式の日に花嫁や花婿に身に付けさせる習慣があったそうです。

12月18日。本日の誕生花と花言葉は、セージ(健康と長寿 ・家庭の徳) 、サイネリア〈白〉(望みある悩み) 等々があります。今回は、シンビジュームを取り上げます。花言葉は、「気取りのない心」です。

ラン科の植物。シンビデュームとも表記。日本語では単にされることもあります。「シンビジウム」というときは、東南アジアに自生しているものを品種改良した洋ランに限限られるようですが、園芸的には、温帯産のカンランやシュンランなどを東洋ランとして区別する場合があり、最近では両者の交雑種も多く栽培されています 。
ラン科シンビジウム属の総称で、熱帯アジアを中心に、北は日本、中国、ヒマラヤ山麓(さんろく)、インドからオーストラリアまで広く分布しています。

12月17日。本日の誕生花は、桜蘭[サクララン](人生の 同感・満足・愛情)、フリージア〈紫〉(あこがれ)、ベゴニア(愛の告白・片思い・親切)、冬牡丹[ふゆぼたん](高貴)等々があります。今回は、ミムラス(溝酸漿[みぞほおずき])を取り上げます。花言葉は「気の弱さ」です。

北アメリカ原産で、ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属の多年草です。日本の各地をはじめ、朝鮮半島南部や台湾等に分布しています。通常出回っているミムラスはグッタンス(M.guttatus)などの交雑種で初夏に鮮やかな花を咲かせます。山地の湿地や溝のなかに生え、高さは10~30センチになります。全体的な姿はトレニアによ く似ていますが、花がやや大きく株はそれほど大きくなりません。鮮やかな花色で黄色やピンク、白などが出回り、花弁に斑点の入ったものと無地のものがあります
葉は卵形または広卵形で鋸歯があります。6月から8月ごろ、上部の葉腋に黄色い筒状花を咲かせます。花冠の先端は5裂します。名前は、果実が袋状の萼に包まれ、「ホオズキ」の連想でつけられたそうです。

12月16日の誕生花と花言葉は、泰山木[タイサンボク](壮麗)、寒菊(健気な姿)、ブバルディア(交わり・夢想家)、ストレリチア(おしゃれな恋・寛容)等々があります。今回は、榛の木[ハンノキ]を取り上げます。花言葉は、「荘厳・不屈の心・剛勇」です。

カバノキ科ハンノキ属の植物です。日本全国のに自生しています。また、台湾や朝鮮半島、中国からウスリー地方にかけて分布しています。河川の川岸に護岸用の植栽としたり、治山の植栽木として利用されています。また、水田の畔で稲のはざ掛け用としても使用されています。木材としては薪炭、建築、器具、楽器用等々に利用されています。
植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質の事をフィトンチッドといい注目されていますが、そのフィトンチッド効果による消臭・抗菌などの製品が商品化されたり、鳥インフルエンザの特効薬としても注目されています。最近では、メタボリックシンドロームや糖尿病にも効果があるとの報告もあるようです。
フィトンチッドはその殺菌性や森 林の香りの成分を吸収する事によって森林浴の良い効能を説明する際に使用されている考え方です。

 

12月15日の誕生花と花言葉は、沈丁花[チンチョウゲ](栄光・自然美・不滅)、薔薇〈赤〉(情熱)、モレア(感受性)、オキザリス(輝く心)等々があります。今回は、宿り木[ヤドリギ]を取り上げます。花言葉は、「困難の克服・征服・忍耐強い」です。

ヤドリギ[ビャクダン科]科ヤドリギ属の植物です。ヤドリギは北海道から九州、朝鮮・中国に分布する寄生性の常緑樹です。エノキ・ブナ・ミズナラ・クリなどの落葉高木に着生し、寄生します。果実は鳥によって散布され、果肉は粘液を含んでおり、枝などにひっついて定着します。発芽したヤドリギは根を幹の中に食い込ませ、樹木から水分と養分を吸収し成長します。葉 は肉厚で対生。茎は二股に分かれ、折れやすいので、強い風が吹いた後などでは、折れて落ちていることもあります。早春に枝先に黄色い小さな花が咲きます。
着生した木は落葉しているにもかかわらず、常緑を保つヤドリギは、古代の人々にとっても驚きであったようで、ヨーロッパ各国でセイヨウヤドリギの土着信仰が発生し、儀式に使われていたようです。例えば、レーザーの『金枝篇(きんしへん)』で取り上げられた、古代ケルト人のドルイド教では年初の月齢6日の夜、ヨーロッ パナラに着生したセイヨウヤドリギを切り落とす神事があったり、北欧では冬至の火祭りに光の神バルデルの人形とセイヨウヤドリギを火の中に投げ、光の新生を願う風習があります。春の女神や光の精の象徴として、常緑のヤドリギを室内に飾る風習は、クリスマスと結び付き、現代にまで残っています。
日本でもヤドリギは、常緑信仰の対象とされ、万葉集の中で、大伴家持(おおとものやかもち)は、
「あしひきの山の木末(こぬれ)のほよ取りて挿頭(かざ)しつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ」
と、詠んでいます。「ほよ」はヤドリギの昔の呼び名です。

本日の誕生花「やどりぎ」が歌詞に出てくる歌は、
うたかたの花(志方あきこ)作詞:LEONN、作曲:志方あきこ。
ハルモニア (RYTHEM)作詞・作曲:RYTHEM。
宿り木(川江美奈子)作詞・作曲:川江美奈子。
リック(JINDOU)作詞:宮下 昌也、作曲:宮下 浩司。
リラックス(GQ06)作詞:GON、作曲:PG&Eijiro。
よっこら(エイジアエンジニア)作詞:エイジアエンジニア、作曲:U.S.B。
空(岡本真夜)作詞・作曲:岡本真夜。
男の灯り(小金沢昇司)作詞:坂口照幸、作曲:北原じゅん。
宿り木みたいな人だけど(松原のぶえ)作詞:いとう彩、作曲:馬飼野俊一。
終りの気配(斉藤由貴)作詞:斉藤由貴、作曲:山口美央子。
宿り木情話(大林幸二)作詞:平瀬春吉、作曲:平瀬春吉。
等々があります。