こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

先日の続きです↓
「『癒し』と『赦し』が、うさん臭い理由(2)」


棚田克彦先生は、入門講座の中で、
『赦す(ゆるす)セッション』についての解説の後、
『癒し』についてもお話して下さいました。

以下、先生のお話の要約です↓

『癒し』はモルヒネ
(強い痛みを緩和する目的で使われる麻薬)
みたいなものです。

どちらも、痛みを取り除く事は出来ますが、
根本的な治療にはなりません。

むしろ、痛みを無くしてしまうことで、
痛みを生み出す根本的な問題から
目を逸らす結果になってしまいます。


「悩み」や「症状」は、
自分へのメッセージです。

悩みや症状を通して、
「あなたの人生、このままでいいのですか?」
自分の生き方を問われているのです。

つまり、悩みや症状は
自分の人生を見直すチャンスであり、
人生のレベルアップのチャンスです。
症状を『癒して』しまうと、そのチャンスを失います。

悩みを根本解決しない『癒し』は、
人生を低空飛行に留まらせてしまうのです。
悩み・症状を自分から切り離せたらOK、
なのではありません。



以上のような棚田先生の解説は、
非常に納得のいくものでした。

『癒す』
ことで、悩みや症状、痛みや苦しみが
取り除かれると、
人生を見直すチャンスを失ってしまう。

私が、『癒し』を“うさん臭い”と感じる原因は
ここにあったようです。



もちろん、『癒し』が必要な時もあると思います。
痛みや苦しみが激しい時には、まず
その症状を和らげる必要があるでしょう。

しかし、それで痛みを、『ないこと』にしてしまっては
いけないようです。


自分を苦しめる問題が現れた時、
その苦しみを癒して「無かった事」にするのではなく、
その苦しみが、自分に何を訴えかけているのか、
向き合ってみる必要がありそうです。

そのためには、まず、自分が
“痛みや苦しみを感じているのだ”という事を
感じないことには、見直しも始められません。



痛みや苦しみがある時は、
自分の人生に、何らかの問題があるはずです。
せっかく人生を見直すチャンスを
与えられたのですから、癒して
「なかったこと」にするのはもったいないですね。


私のタロット鑑定では、ご自分の痛みと
ガッツリ向き合う事になってしまう場合があります。
お客様が、しばらく立ち上がれないほどに
泣き崩れてしまうことも。。。

それも必要な事なのだと
棚田先生の解説を聴いて、私は確信しました。



鑑定をしていると、お客様にとって、
受容れ難い結果や、辛いアドバイスを
お伝えしなければならない時があります。

“どうしてこんな事をしなくちゃいけないんだろう。。。”
とか
“こんな事を言ってしまっていいのだろうか?”
と、私自身が疑問に思うときもあります。

それでも、私は自分の『主観』ではなく、
タロットカードを信じて、タロットが提示した結果を
そのままお客様にお伝えしています。


タロットを通して、自分がお客様に
何を提供しているのかが、
棚田先生の的確な解説を聴いて、
ものすごく腑に落ちました。

人生を見直すチャンス。
そして、
人生のレベルアップのチャンス。


いつも貴重なお話を聴かせて下さる棚田先生に
心から感謝しています。
先生、ありがとうございます。




癒し猫



おしまい。




にほんブログ村


タロット占い ブログランキングへ


読者登録してね