こんばんは、タロット占い師・守田のり子です。

先日の続きです↓
「当たる占い・当たらない占い師(14)-【法王】」


【正義】【法王】【女教皇】に描かれた3人が
それぞれ手に持っているもの。
それが、各人の『判断基準』の道具です。


女教皇が手にしているのは、『聖書』です↓

 

 

 

女司祭

 

 

 

 


ウェイト版の方では、
『TORA(トーラ)』という文字が書かれた巻物として
描かれています。

ちなみに、TORAとは、
旧約聖書の中の最初の5つの書である、
モーゼの五書と呼ばれているものだそうです。



キリスト教信者にとって、聖書というのは
神の教えが書かれた、
『絶対に汚してはいけないもの』です。
聖書は、守るべき『聖なる領域』を象徴しています。


【女教皇】は、自分の『聖域』を守ることを
示唆するカードなのですね。


では、『聖域』を守るために必要なことは何でしょう?
それは、領域を区切る『境界線』が
ハッキリ引かれていることです。


そもそも、“どこが自分の聖なる領域なのか?”
が分かっていないと、その領域を守りようがありません。


この一線を超えると、もはや自分ではなくなる。
そんな自分のアイデンティティーを確立するもの
この「境界線」です。



それでは、その境界線をどうやって知るのか?

キリスト教信者であれば、聖書の教えに従えばいいのです。

聖書に書かれたことを守り、
禁止されていることをしなければ
境界線を踏み越えることはありません。



じゃあ、信仰を持たない人は
どうやって境界線を知ればいいのか?

それは、自分の『身体感覚』を使って知るのです。

自分の身体が、
・“心地良いのか、イヤなのか?”
・“快なのか、不快なのか?”
が判断基準です。


身体感覚は生理的なものですから、
快か不快かの『理由』は説明出来ません。

身体が拒絶反応を示す時、例えば、
ゾッとするとか、鳥肌が立つような時は、
境界線を越えてしまっているという事になります。





例えば、私が苦手な石膏パック↓

 

 

 

 

 

 

石膏パック

 

 

 

 

 

 


石膏を顔に塗られる瞬間は、身体がゾッとします。
怖っ~(>_<)て思います。

でも、私と違って、石膏パックをすると気持ち良くなって
ぐうぐう寝る方もたくさんおられるそうです。


「石膏パックで死ぬ訳ないねんから、怖がる必要はない」
と頭で理解はしていても、
身体が勝手に反応しちゃうのですね。



ところが、美白パックなら全然怖くないのです↓

 

 

 

美白パック

 

 

 

 


顔を覆われて、表情が動かせないのは同じです。
でも、自分の身体感覚は、石膏パックとは、まるで違います。

この感覚の違いは、言葉で説明しようとしても
分かってもらえないでしょう。
これが固有の身体感覚です。




話が脱線しました。

【女教皇】のカードが出た時は、
頭を使って『思考』で判断するのでもなく、
心に聴いて『感情』で判断するのでもなく、
自分の『身体の感覚』に従う時です。




前回と同じ例で見てみましょう。

占い師が、お客様に
「この人と結婚していいですか?」
というご相談を頂いたとしましょう。

【女教皇】のカードが出たら、
「冷静な判断が出来ているから
結婚すれば幸せになりますよ。」

と答えるのは適切ではありません。

これもまた、もし結婚して幸せにならなかった時、
「占いは当たらなかった!」
という結果になってしまいます。 



【女教皇】が出た時は、
「自分自身の身体感覚に向き合って下さい。
そして、自分の聖域を守る判断をして下さい。
快なものなら受容れていいし、
不快なものなら遠ざけましょう。」

とお伝えすることになります。

頭で損得を考えなくてもよいし
好き嫌いの感情すらどうでもいいのです。
自分の『身体感覚』に従い、それを守るのですね。



いくら自分と釣り合った相手でも、
いくら相手の事が好きだとしても、
身体の相性が悪いなら、また
一緒にいて不快さを感じるなら、
その人を選んではいけません。



『快・不快』は、本人でないと分からない
固有の感覚ですから、占い師側には判断がつかないのです。

ですから、お客様自身が、
自分の感覚に向き合わないといけません。


自分が一緒に居て心地よい相手なら
きっと幸せな結婚生活になるはずです。



「当たる占い・当たらない占い(16)」へつづく。






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