こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。
 
一昨日の続きです↓
「被害者として生きる(3)」
 
 
『被害者』であるお客様のご相談は、
愚痴や不満から始まります。
 
長い方では、90分鑑定のうちの最初の60分間、
お姑さんへの不満を
延々と話し続けられた方もおられました。
 
そのまま、私が止めずに
お客様の話を聴き続けていたら、
タロットカードを1枚も引くことなく
鑑定時間が終了していたはずです。
 
それだけ、消化出来ていない不満が、
ご自分の中に蓄積していたのでしょう。
 
 
鑑定時間の半分以上、
愚痴や不満、誰かへの批判を述べる方は
珍しくありません。
不満も愚痴も体内に溜めておいて良いことはないので、
鑑定の場で出して頂くことは、まったく問題ありません。
 
誰にも言えなかった心情を吐き出すだけでも、
随分、気持ちが楽になることがあります。
 

ただ、話すだけでは問題は解決しません。
『被害者』ではなく、『責任者』の立場に立たないと、
問題からは抜け出せないからです。
 
 
 

『被害者』として生きていると、
『正しい自分』が、『間違っている他人や状況』を
変えたいという気持ちになります。

そのため、無意識に、相手や状況を
自分の正しさに合致するように、
『コントロール』しようとしてしまいます。

しかし、たとえ、ご自身の子供であっても、
親であっても、配偶者であっても、
『自分以外の誰か』を
思い通りにコントロールすることは出来ません。
 
自分以外の誰かをコントロールしようとするのは
自分の『理想』を周囲に押しつける行為です。
しかし人は、誰かにコントロールされる事を嫌うので、
この戦いは終わる事がありません。
 
勝負のつかない戦いを続けているため、
『被害者』として生きていると
周囲に不満を持つ時間が長くなるのです。
 
 
 
 
一方、『責任者』として生きると、
他人や状況をコントロールする事は出来ないけれど、
それらに対して、“どう反応するか”には
選択の余地を持ち、自由である事が出来ます。
 
 
『被害者』が、
○○のせいで~、私は~だ」
と考えるのとは逆に、
『責任者』は
たとえ○○であっても、私は~します」
と自分の反応を選択することが出来るのです。
 
たとえば、「夫の理解がないので、私は不幸だ」
と考えるのが『被害者』。
「たとえ夫の理解が無くても、私は幸せでいる」
という選択肢を持つのが『責任者』です。
 
『責任者』は、夫がどうあろうと、
自分が幸せであるという選択をする事が可能です。
 
逆に、不幸でいるという選択をする事も出来ます。
でもそれは誰かのせいではありません。
自らの責任で、不幸でいる事を選択したのです。
 
それが『責任者』の生き方です。
 
 
 
私の鑑定に来られて、すぐに課題を実行し、
幸せになる方がおられます。
鑑定に来られても、なかなか悩みや問題から
抜け出せない方もおられます。
 
その違いは、
『責任者』として生きるのか、
『被害者』として生きているのか、
である場合が多いと感じます。
 
 
どちらの立場も選べます。
いつからでも(今日からでも)選べます。
コツも秘密もありません。
ただ、選ぶだけ。
 

さて、どちらを選びましょうか。
 
 
 
おしまい。



にほんブログ村


タロット占い ブログランキングへ


読者登録してね