こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

日にちが空いてしまいましたが、先日の続きです↓
「お金と経験(4)」


私がまだ1500円以下で
鑑定していた時代のことです。

当時鑑定をさせて頂いたお客様(知り合い)から、
「占いなんて当てにならない!
先日の鑑定結果は、
『お遊び』として聞いておきます。
あなたの言う事は、全然信用できない!」

と言われ、私は、非常にショックを受けました。


今思うとバカみたいな話ですが、
私はそのお客様に怒りすら覚えたのです。

結果をちゃんと伝えているのに、
どうして怒られないといけないだ???と。

当時の未熟で経験不足の私には、
お客様の怒りの意味が分からなかったのです。


その後、タロットだけでなく、
私は、心理学の勉強も始めました。
そして、そのお客様の怒りの意味に
気が付きました。


お客様は、ご主人が癌になり、
とても不安だったのです。

治療法が知りたいのではなく、
不安を解消したくて占いに来られたのですね。


なのに、当時の私は、そんな当たり前の事にすら
思い至りませんでした。
お客様の心情を察する事もせず、
不安に寄り添う事もせず、
淡々と占いの結果を言い放ってしまったのです。

その上、得意げに
占い以外の主観まで伝えてしまいました。


それは、自己承認欲求を満たしたいという、
私の単なるエゴイズムです。

その頃の私は、気付かないうちに
そうやって自己承認欲求を、お客様に
満たしてもらおうとしていました。

でも、そんな鑑定では、お客様にとって
利益のあるものを提供出来るはずがありません。


また、今では実鑑定でほとんど使う事のない、
『二者択一法』というスプレッドを使ったのも
失敗でした。

・「このままの治療を続けるのか?」
・「病院を変えてみるのか?」
というような『二者択一』の考え方は、
ものの見方を狭めてしまいます。


今から思えば、このお客様には
非常に申し訳ないことをしました。

もちろん、その後、
自分のしてしまった事に気が付いた時、
すぐに謝罪し、このお客様との関係は
修復出来ました。


それまで、「当たる!凄い!」と褒められて、
いい気になっていた私に、
成長するきっかけを下さったのが、
このお客様でした。



アマチュア時代に、こういう失敗を
たくさん重ねる事が出来たからこそ、
今の私があります。

15000円の鑑定料を頂いている今、
こんな失敗は許されません。


私の占い自体に目的はありませんが、
タロット鑑定によって、人生を変える選択肢や
可能性が提示されます。

それを出来るだけお客様に分かりやすく、
しかも受け入れやすくお伝えする事が
占い師の役目だと今の私は感じています。


占いが「当たる」のは、初歩の初歩。

タロットを使えば、「当てる」事くらい、
アマチュアの占い師でも出来ます。


『プロの占い師』としての勉強は、
「当てる」ことがゴール(目的)ではなく、
そこがスタートラインではないでしょうか。

スタートラインから先の勉強のためには、
『経験』が必須だと思います。
そのためには、まず数をこなすこと。
『質』を高めていくために、『量』は必要です。


私もまだまだ勉強中の身ですが、
占い師としてのキャリアを
スタートさせたばかりの方は、
目先の利益に囚われて、
将来得られる大切なものを失ってしまわないよう、
気を付けて欲しいと願っています。


お金は、後からついてきます。
いつからでも、何歳からでも稼げます。
必要な経験を積んでいれば。

 

 

 

お金と時間

 

 

 

 


おわり 。




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