こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


昨日の続きです↓
《タロット占い・結果実例集⑲-5》


“離婚しても一人でやっていける

という高揚感と
“自分がどうしたいのかが分からない。
本当に離婚したいんだろうか

という自信喪失。
そしてバツ2になることへのプレッシャー。

Zさんが、その無限ループを回り始めた頃、
タロット勉強会で、Zさんに出るアドバイスカードが
「隠者」に変わりました↓


ウェイト版・隠者




隠者は、うす暗い闇のなか、小さな明かりを灯して
左側を向き、下を見ている老人です。

これは、今は外に目を向けるのではなく、
自分の中に引きこもって過去を検証し、
自分自身の内面と向き合いなさい
というアドバイスです。

その作業が終わってからしか、前には進めません。


過去の検証のため、私がZさんに出した宿題は、
「日記またはブログを書く事」でした。
今を綴る日記ではなく、過去の振り返り日記です。
Zさんは嫌々ながらブログを始めました。


その中の一話を引用させて頂きます。
前後の関係が分かりにくい部分は、
( )内に注釈を入れました。


以下、転載↓

ダンナは些細なことでもキレるようになってきた。

土日がわたしの休みなので、
『休みの日はゆっくり昼寝し~や~』
と機嫌のいいときは、そう言ってくる。

でも機嫌が悪く帰ってくると
『なに昼寝してんねん!のんびりし過ぎなんじゃ!』
と怒りだす。

でも眠いもんは眠いと、わたしは昼寝をする。
ダンナが車で帰ってくる音が聞こえたら
目が覚めるようになった。
そして、掃除をしてるフリをする。

子供も、ダンナが車で帰ってくる音が聞こえると、
ササッと自分の部屋に行くようになってきた。
そして、無言の夕食が始まる。
(注:食事中に話をするとご主人の機嫌が悪くなるから)

座る場所はみんなだいたい決まってた。
いつものように夕食をテーブルに並べ座ろうとした時、
『そこ座るな。テレビ見えへん』と、
ダンナが私に。
別のとこに座ろうとすると
『そこも座るな。
扇風機の風がこっちけーへんやろ』。

もうどこも座る場所がない。
子供も見てるから食べないわけにはいかない。
テーブルから体を離し、後ろの方で食べた。

わたしのどんな行動でダンナは怒るのか、
そればっかり考えていた。
何が悪いのか、と
怒りのスイッチを入れないように‥。

無駄遣いしないように、無駄遣いしないように。
わたしはパンストが破れても捨てなくなった。
捨てずに使い続け、洗うともっとボロボロになる。
それでも使い続けた。
破れたパンストやタイツを何年も使った。

下着も同じく、ほとんど買わなくなった
もうヘロヘロになって
下着としての機能を果たしていない。
破れてボロボロになってくる。
それでも買わなかった。

散髪にもほとんど行かなくなった。
年に1、2回。
行くといつも美容師さんに言われる。
「長いこと切ってないね~」と。

その頃の私はちょっとおかしかった。
下着やパンスト、散髪に行くお金はある。
でも、何かをして
ダンナの怒りのスイッチが入るのが怖かった。

「私は一切贅沢してないから
怒らないでください」という
無言のアピールだったのかもしれない。
もちろん 買うなと言われた訳ではない。
私が勝手にしていたこと。

それでもダンナは怒り暴れる。

「もう暴力はやめてほしい」と、
ある日わたしは言った。

『暴力?これのどこが暴力やねん!
おまえ救急車で運ばれたんか?
救急車に運ばれるくらいのケガが
暴力ってゆーんじゃ!』

確かに救急車で運ばれたことはない。
でも、わたしが救急車で運ばれるときは
一体どんな姿になってるやろう。
(注:Zさんは電話機で殴られたりしています。)

わたしは基本的にとてもノンキな性格をしてる。
だからダンナが暴れようと、
文句を言おうと、どこか平気な部分もあった。

文句もボロカス言い返したし、
菓子パンだって食べた。
(注:菓子パンを見つけると、贅沢をしていると言って
ご主人がパンを叩きつける。)

ただ、毎日生活するのが
少しだけしんどいなぁって思い始めていた。

夜、寝ようと布団に入る。
目をつぶって「明日目が覚めませんように」と祈る。
でも死んでる訳もなく、またいつもの生活がはじまる。
おばあちゃんになるまで生きててもいいけど、
もう、喜怒哀楽の感情がなくなればいいなと思っていた。


転載以上。


これを読んだとき、私は切なくて泣けました。
そして、ややウツ傾向にあるZさんが、
更に心配になりました。
「明日目が覚めませんように」という祈りは、
緩やかな自殺願望です。

こうして、ブログを書き、
過去を振り返るという作業の中で、
Zさんは、自分の本当の気持ちに気づき始めました。
“このままじゃいけない。。。”

そして、ついに、ご主人に、
離婚を切り出したのです。


つづく。


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