こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


昨日の続きです↓
「『条件付け』について①」


大阪の占い師@守田のり子のタロットで知る「禍福一如」-OSHO禅タロット・条件付け




このカードの解釈については、
以前、このブログに詳しく書きましたので、
ここでは説明を割愛します。

どうぞ、こちらも参考にして下さい↓
「ライオンとして生きる①」
「ライオンとして生きる②」



羊の群れで暮らすこのライオン、
どうして自分は羊だと
思い込んでしまったのでしょうか?

“他人とうまくやっていくため”、
“折り合いをつけて社会に適合していくため”、
という理由かもしれません。

でも、私が鑑定を通して、非常に多いと感じるのは、
やはり親からの影響です。


生まれたばかりの頃は、誰でも
お父さん、お母さんが大好きです。

「いや、私は大嫌い
」という方も
いらっしゃるかも知れません。
でもそれは、成育過程での親との関り合いの中で、
嫌いにならざるを得なかった場合でしょう。


また、子供は、親にも、
自分を好きでいてもらわないと困ります。

なぜなら、生まれたばかりの頃は、
何もしないで放置されたら、
自分で生きていく事が出来ないからです。

赤ちゃんの頃だけではありません。
自分で稼げるようになるまでは、
自分の生殺与奪権は、親が握っています。

もし途中で捨てられたら、
それは死を意味します。

ですから、子供は、無意識に、
何とか親に好かれようと、してしまうのです。


例えば、食事の時間になって、
遊んでいたおもちゃを片付けるように
お母さんに言われた時。

手早くきちんと出来たら、
「よく出来たね~。エライね~。」
と、お母さんは褒めてくれるでしょう。

でも、いつまでたっても、
片付けないでグズグズしていたら、
「何でいつまでも片付けられないの?
さっさとしなさい
と、叱られるかもしれません。

褒められたら嬉しい、楽しい。
叱られたら悲しい、恐い。

嬉しい事は、もっとしてみようと思うし、
悲しい事は、避けたいと思う。

そうやって、しつけや教育がなされていくのでしょう。


でも、もしかしたら、
こんな事があるかもしれません。

おもちゃを片付けなさいと言われても、
もっと遊びたいと思って、遊び続けていた時。

片づけを促すために、お母さんは
こんな事を言うかもしれません。

「○○ちゃん、エライね~。
お母さんの言う事を聞いてくれる○○ちゃんの事、
お母さんは大好きよ


もしくは、
「○○ちゃんは、何で、
お母さんの言う事が聞けないの

言う事をちゃんと聞けない子なんて、
お母さんは嫌いよ



お母さんに好かれたい子供、
お母さんに嫌われたくない子供は、
たとえ、もっと遊びたかったとしても、
言う事を聞くでしょう。

そして、だんだんと、
もっと遊びたいという気持ちを、
口に出来なくなります。

これは、子供のしつけですから、
必要な事かもしれません。


が、同じような形をとって、
親が、自分の意向を、子供に
無意識に押し付けている場合があります。


それを繰り返していくうちに、
子供は、親の意向を無意識に汲み取り、
本当はそうしたい訳じゃないけど、
あたかもそれが自分の意志のように
錯覚して、実行してしまう。

これが、条件付けです。


例えば。。。

本当は、雇われるのではなく、
フラワーデザイナーとして、自営で好きな仕事をしたいのに、
「そんなんじゃ食っていけないから、
安定した職業に付いて欲しい」
という母の意向を汲んで、臨床検査技師として
地方公務員になってしまった、誰かさんのように(/ω\)



条件付けによって、
本当は、自分の意志があり、
思い通りに生きたい荒野のライオンが、
餌を与えてもらい、愛してもらうために、
おとなしく牧場で生きる羊となる。


自分の感情や意思を消し去り、
“自分は羊なのだ”と錯覚したライオンが、
この「条件付け」というカードに
描かれているのです。


続く。


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