こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。
先日の続きです↓
「ガンを宣告された時(9)」
あの痛~い〈マンモトーム生検〉を何とか乗り切り、
その結果を聞く日がやって来ました。
腫瘍があるのは、自分でも自覚できるように
なっていました。
胸を触るたびに、しこりが気になります。
“早く、白黒ハッキリつけたい”という気持ちと、
“出来ればガンであって欲しくない”という気持ち。
検査結果が出るまでは、
その間を行ったり来たりの心理状態で、
落ち着きませんでした。
そして結果は。。。
『IIIb』でした。
これ、悪性と疑わしい細胞が存在するが、悪性と断定できない
という状態。
・ IIIaは、少し疑わしい
・ IIIbは、かなり疑わしい
前回の検査より、1ランク悪い結果となりました。
主治医は、言いました。
「細胞診の結果はIIIbで、
ガンだとハッキリ断定は出来ません。
僕自身も標本を鏡検しましたが、
顔つきの悪い細胞(=ガンだと疑わしい細胞)もありました。
これでは、ガンでないとは言えません。
限りなく黒に近いグレー、という感じです。」
つまり、また『白黒ハッキリしない』
という結果だったのです。
この中途半端な結果に、
私は、ガッカリしたような、安心したような
複雑な心境になりました。
でも、その後、主治医から、
更にショックな言葉を聞きました。
主治医 :
「で、これからなんですが。。。
僕は手術をお勧めします。」
私 :
「え?
手術ですか??
ガンだとハッキリ確定した訳でもないのに?」
主治医 :
「ええ。
このまま定期的に検査をしながら、
様子を見るという方法もあります。
もっと進行するかもしれないし、
このままの状態で、悪性化しないかもしれない。
それは、誰にも分かりません。
でも、ガンが進行するんじゃないかと
心配しながら、毎日生活するよりも、
さっさと切除してしまって、
安心して生活する方が、いいんじゃないかと、
僕は思うんです。」
私 :
「そう言われてみれば、そうですね。
でも、私は、出来れば切りたくないです。」
主治医 :
「その気持ちは分かります。
でも、今なら、腫瘍も3・5センチ程度で
リンパ節への転移もないでしょうから、
その部分だけ、切り取れば良いわけです。
でも、これから、もっと腫瘍が大きくなってしまったら、
良性腫瘍であっても、乳房を全摘出しないと
いけなくなるかもしれません。
だったら、今、手術をさせてもらえませんかね?」
私 :
「おっしゃることは、よく分かります。
でも、手術ではなく、
抗がん剤や、ホルモン療法、免疫療法で、
腫瘍を小さくは出来ないのでしょうか?」
主治医 :
「クラスIIIbでは、抗がん剤適応ではありませんので、
抗がん剤は使えません。
免疫療法は、良い結果のデータしか公表されていないので、
本当の効果は、分かりませんし、
僕はお勧め出来ませんね。」
私 :
「分かりました。
次の診察までに答えを出しますので、
ちょっと時間を下さい。」
そして、次の診察の予約をとり、
その日は結論を出さずに帰りました。
以前の私なら、さっさと手術を決めたでしょう。
でも、今、私にはダーリンがいる。
きっと、乳房切除を嫌がるに違いない。
まずは、検査結果を伝えて、相談しないと。。。
「ガンを宣告された時(最終回)」続く。