こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

 
ここ何回かで、“親子共依存の解消”
親からのコンセントの外し方
について書いています。

 

今日は、タロット鑑定を受けて頂いた方が、
“どのように自分の親と向き合ったか”
について、実例をご紹介したいと思います。

ご本人の許可を頂いて掲載致します。

 

 
【 お客様 】
30歳女性・看護師Yさん。

 
とても可愛らしい方なのですが、
なかなか彼氏が出来ません。
そこで、恋愛相談のために、
占いにいらっしゃいました。

でも、出てきた答えは、“母子問題”でした。

 

「お母さんとのコンセントを抜かないと、
いつまで経っても、パートナーと結ばれる事はない」
という厳しいアドバイスだったのです。

 


【 結果 】
禅タロットで鑑定しました。

① 一つ目のアドバイスカードは、
「政治屋(二枚舌)=ソード7」
  

zen065Politics.jpg



自分が『醜い存在』だと感じているため、
本当の自分が出せないでいる。

ついつい、他人(母を含む)に、
『いい顔』をしてしまうけど、
仮面を外して本心を見せても、大丈夫だよ。
というアドバイスです。


② このアドバイスに従えば、どうなるか?
⇒「親しさ」=カップ2

OSHO禅タロット・親しさ



パートナーシップのカードです。
アドバイスに従って、自らを成長させれば、
すぐに恋人が現れるじゃん!


③ 二つ目のアドバイスが、
「夢」=カップ7

  

OSHO禅タロット・夢



自分が何の努力もしないでも、
いつか白馬に乗った王子様が現れて、
私を幸せにしてくれる~と夢見る少女。

そんなん、ないない(>_<)


④ 夢から覚めて、現実と向き合えばどうなるか?
⇒「参加」=ワンド4

OSHO禅タロット・参加



人生に参加するというのは、
与えることも、受け取ることも、
両方やるということ。

そうする事で、自分の居場所が見つかる。
つまり結婚も意味するんだよ。



【 結果検証 】
Yさんから事情をお聞きすると、
カードに出た内容が納得出来ました。

 
Yさんは、母子家庭で育ったそうです。

Yさんのお母さんは、被虐待児だったため、
自分の娘であるYさんに、
どうやって愛情を渡して良いのか、
分からないまま、子育てをして来たようです。

 

また、Yさんのお母さんは、自分の両親からも、
パートナーであるご主人からも、
エネルギーを貰えなかったため、
娘であるYさんに、
がっちりコンセントを繋いで生きて来ました。

 

そして、Yさんが看護師になると、
お母さんは、娘と同じ看護師を目指し、
受験するも、2度失敗。

その間、お母さんの生活費と学費を、
Yさんが援助してきたのです。

 

そんなお母さんを、疎ましいと思いながらも、
お母さんに嫌われたくない。
Yさんはそんな相反する気持ちを
持つようになっていました。

 

でも、お母さんに対する愛情と執着から、
本当の気持ちを、
伝える事が出来なくなっていたのです。

 

お母さんとの関係が、
そのまま恋愛に反映されていました。

だから、なかなか彼氏が出来なかったのです。



実は、Yさんには、これまでにも何度か
『お母さんとのコンセントを抜く』 という
アドバイスを伝えていました。

 

でも、Yさんは、頭では理解しても、
お母さんに本心を話す事が、
思うように出来ずにいたのです。

 

タロットが、同じアドバイスを繰り返し示しても、
Yさんには、かなりの抵抗があるようでした。

 

なかなか動こうとしないYさん。
このままでは、
コンセントを抜くのは無理かもしれんなぁ。。。
と半ば諦めかけていた私。

 

でも先日、Yさんは、遂にアドバイスを実行に移されました。


 

ある夜勤の日、患者さんの死を看取られ、
そこから感じるものがあり、ついに行動したのです。

 

その時の様子は、
ご本人がミクシーの日記に書かれています。

 


一部を抜粋し、補足した上で掲載させて頂きます。


以下、引用↓

終末期の患者さんが、
選んでくれたかのように夜間に永眠された。

娘さん二人が身寄りで、進行が早い癌転移に伴う髄膜腫。

癌の発見もつい先週の話で、当初は、

娘さん達の受け止めも、どうかと思われた。

 

でも、最期に娘さんから、

「沢山、頑張ってくれたんで、後悔はないです。

ありがとう、バイバイ」

と、穏やかな看取りになった。

 

その声に微笑むような、やさしいお顔だった。

 

私達が思う以上に、

娘さんと患者さんの関係は、出来てたんだと思う。

最期の場面は、親子の関係が本当に見えてきます。

 

看取りでの受け入れは、人それぞれなんだけど、

親子はいずれは、互いに自立しあわなければならない。

今回、娘さんお二人は、大人な対応でした。

 

でも、親が亡くなる手前で、

大混乱し取り乱す方も、沢山いらっしゃいます。

不信や不満を漏らす方も。

 
そういう方は、親子での関係が濃厚か、

もしくは、きちんと向き合えていない様に思う。

 

つまり、親が亡くなったその先について、

一切考えられず、パニックになり、怒りや猛烈な悲しみで、

自分自身を見失うのかもしれません。

 

だから、最期の最期まで受け入れできない、

と言う事になります。

 

本当に、お子さん方が自立し、

互いに最期を悟る事ができれば、

故人への思いは、不快な感情で残ったりしません。

 

ここでは親子のみで語りましたが

普段は考えないだろう、「死」について、

私も考えさせられたので、是非、思い起こして欲しいです。

 

みな、「死ぬときのことなんてね」

と話されますが、大切な事ですよ。

人はいずれ死にます。

これは避けては通れません。

 

ただ、死に対し向き合うことは、

未来と向き合うことじゃないでしょうか?

 

本当に、今日はわずかな関わりの中ですが、

患者さんとご家族にはありがとうと言いたい。

 
   
   ゜。* .' +☆゜。* .' +☆゜。* .' +☆゜。* .' +☆゜ 。* .' +☆゜。*

 

以下、翌日の日記からの引用。

 
私にも母親との関係がありますから、

今日はつくづく、母さんと向き合わないとな、と思ったな。

 

昨日、実家に帰って母親と話をした。

一番言いにくい、仕送りについて。

 

働きはじめてから毎月、

10万は実家に仕送りをすること、

互いに顔を見ること、に決めていた。

 

しかし、過去、仕送りの件で、

大喧嘩をしたことがある。

 

当時は実家に住んでたのもあり、

家にわざわざお金を入れるのも、

意味がないと漏らしたからかも。

その時の母は、私の一人暮らしにも反対だった。

 

親子の関係はぎくしゃくしてたけど、

私が神戸の病院に務め始めて、夜勤も入る様になり、

一人暮らしせざる得なくなって、母も納得。

 

その間、母も高校へ入学し、

しばらくは私の仕送りと貯えが、

実家の生活費になっていた。

 

母も数前年に高校卒業し、

看護学校に受験するが失敗。

今は定職につき、生活も安定してきていた。

 

しばらくは自分自身の学費を返していくのと、

親孝行のつもりで、仕送りしてたが、

定職についてる親に仕送りする意味も解らず。

 

毎月やってくる、母からの「いつ、帰ってくる?」

という連絡にも、もやもやしていたので。

 

親に仕送りは止めて、財布は別にしたいこと。

連絡も定期的にはしないこと。

を提示した。

 

言いにくいし、また喧嘩するかと思いきや、

すんなり承諾。

 
   

母 :

「今まで、沢山甘えさせて貰いました。

あんたも自立したい時なんは、実は薄々分かってたけど、

心配だし、内心は帰ってきて欲しいし、

親子で暮らしたいて思ってた」 と。

 

Yさん :

「以前は、実家に帰って、甘えるのがいいとは思ったけど、

母さんと私は、別物なんだと理解して欲しい。」

と伝えた。

 

Yさん :

「親子でなくなる訳ではないけど、

親が死んでも、なんの心配なく生きてくのが、

子供の成長であり幸せなんだよ。」

 

母 :

「わかった、母さんも理解していかないとね。」

 

と、穏やかな話し合いになった。

 
なんかほっとしたな。

初めは喧嘩するかと思ったけどね。

 

お互いに、一人で生きてく事に

慣れていかないといけない。

 

今までは、お互いのエゴで話し合いしてたけど、

ゆっくり話し合いして、多少は譲歩したと思う。

 

親子の関係は、居心地がいいものだとは思う。

でも、居心地の良さは人を成長させない。

親子で言いにくいことが、

他人に伝わるはずがなかろう。

 

昨日の夜勤での看取りが一番こたえた。

最期は、「ありがとう」て、母さんを看取りたいからね。

 

じゃあ、今出来ることは、互いに信頼しあえること。

憎んだり、依存する事がいいことじゃない。

 

まだ、言い足りないけど、少し安心した。

 

引用以上。

  


この日記を読んで、私は驚きました。

 

Yさんには、お母さんと向き合うのは、
辛すぎて無理なのかも”と内心思っていました。

でも、知らない間に、彼女は成長していました。

 

人はいつでも変われるチャンスがある。
その気になりさえすれば。
ということが、実感できました。


一回鑑定に来られただけで
すぐに結果を出せる方もいらっしゃいます。

でも、Yさんのように、何回かの鑑定を重ねる中で、
少しづつ自分を理解し、成長し、
時間をかけて、結果を出す方もいるのですね。


だから、親と向き合おうと試みて、
一回やってみて、ダメだったとしても、
すぐには諦めないで欲しいのです。


さて、Yさんの場合も、
“これで解決” という訳ではありませんね。

コンセントを抜く作業は始まったばかり。

 

そして、これから、本当のパートナーをつくり、
結婚、そして子育てへの道を、
歩み始めないとね、Yさん。


もうすぐそこだと、いつもカードは指し示しているよ。


OSHO禅タロット・ラバーズ


OSHO禅タロット・忍耐




Yさんを占った時に、毎回出てくるカード。

ラバーズ(恋人)と忍耐(妊婦さん)です(^_-)-☆