こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。



昨日、やっと「悪者シリーズ
」が終わって、

ホッとしている私です


昨日の記事コメントで、

りえざるさんから、ナイスなネタふりを頂きました。



せっかくおばあちゃの事を書いたのだから、

老人ボケについても、

ここらで書いておきたいと思います。


これから書く事は、

私がタロット占いをしている過程で、

今のところ見出した結論であり、全くの私見です。

医学的な根拠は、
一切、ございませんので、

ご了承の上、お読みくださいね。




今日はまず、鑑定実例を挙げたいと思います。


これは、特定の個人の鑑定結果ではありません。


何人も、同じような内容の鑑定依頼を受け、

同じような結果が出たので、

その結果のみを、ここでご紹介いたします。

鑑定内容の詳細は省きますね。



ご高齢のお父さん、お母さんのことで、

よくあるご相談の例です。


それは、

「最近、親がボケてきて困っている、

どう対処したらいいですか?」
というもの。


今どき、「ボケ」なんて言ったらダメですよね。

はい。認知症です。

(でも、皆さん「ボケた」という表現を使われます)




完全な認知症とまではいかなくても、

お父さん、お母さんが、

「今まで言わなかったような妙な事を言い始めた 

とか、

「不可解な行動を取り始めた

という事で、困っているというご相談が多いです。



例えば、こんな感じです。



【例(1)】


入院中の母のところにお見舞いに行くたび、
母からこんな事を言われ、困っています。


お母さん:
「私がいない間に、お父さん(ご主人)は浮気してるねん。

今頃、女のとこに行ってるはずやから、

探して来てくれ。」



このお客様のお父さんは、

もうとっくに亡くなっているので、

これは事実ではありません。

このお客様は、
「お母さんがボケて妄想し、戯言を言っている」
のだとおっしゃいました。


でも、タロットを見てみると、

お母さんの心の中に、

お父さんに対する強い嫉妬心が表れていました。



私 :

「お父さんは、昔、本当に浮気していて、

愛人がいたんじゃないですか?」


お客様 :

「はい、その通りです。

とっかえひっかえ、複数の愛人がいました。」


私 :

「そんなお父さんに対して、

お母さんは一言も文句を言わずに、

我慢していたのではないですか?」


お客様 :

「あっ、その通りです。

母は、愚痴ひとつ言わずに、

父がうちに帰って来るのを、黙って待っていました。」


私 : 

「お父さんは、もう亡くなっているから、

『そんな事ないよ』って、

お母さんに言っていませんか?」


お客様 :

「はい。

事実、お父さんはもう亡くなっているので、

そう言ってますけど。。。」


私 :

「それはお母さんの“妄想”ではなく、

心の中では、今も“現実”なんですね。

事実とは関係ないんです。

気が済むまで言わせてあげて下さい。

そして、『お母さん淋しかったね、辛かったね』と、

共感しながら話を聞いてあげて下さい。

お母さんが、『もう充分わかってもらえた』

と感じたら、おさまります。」


お客様 :

「なるほど、そういう事なんですね。

分かりました。」




【例(2)】


・「嫁
に、お金を取られた!」
・「誰かに財布を盗まれた!」

と、親が言い出して困っている、というご相談。



最初は、“そりゃ大変だ”と

家族が探し回ったりするのですが。。。

何回も同じ事が起こると、

「これは変だ」と周りは気づき、

親がボケたと思い始めます。


で、そのお父さん・お母さんの

心の中に何があるかと言うと。。。


・昔、ホンマにお金をだまし取られていたとか、

・大事なものを盗まれた
という事実です。



物質的には何も取られていなくても、

「自分がずっと損してきた」

と感じている方もいらっしゃいます。


中には、「息子を嫁に盗られた」

という想いがあるお姑さんも。



そんな心のうちが、タロットに出てきます。


それは『妄想』ではなく、

潜在意識の中に取り残された

・「自分が損をした」
・「何か盗られた」

というリアルな『イメージ』です。


認知症で一番最初に現れる症状は、

『もの盗られボケ』というものだそうです。

「自分は損してきた」と思いながら生きている方は、

案外多いのかもしれません。




【例(3)】

近くに住む実母が、毎日、何回も、
特に食事時など忙しい時に限って電話してきては、

「アレ買ってくれ、コレ買ってくれ。

どこか連れて行ってくれ。」

と催促してくる。


うちは経済的に余裕がないので、

そんなに要求されても、

とても応えてあげられない。


毎回毎回、同じ事を言われるので、

「そんなん買えるはずないやんか!」と、

ついお母さんに怒鳴ってしまいます。



それが辛くって、

お母さんからの着信を見ると、

携帯を持つ手が震えてしまうのです。

ノイローゼになりそうなので、

お母さんからの電話を

着信拒否にしてしまっています。




ご本人は、お母さんの事がもともと大好きなので、

着信拒否している自分に罪悪感を感じて、

苦しくて仕方なくって、占いに来られたのです。


鑑定した結果、お母さんの内面は、

若い頃の

・「物質的な欲求が満たされていない」という不満と、
・「一人取り残されている」という孤独感から逃れたい、

という想いでいっぱいでした。



私はこう伝えました。

「お母さんは、本当にモノを買って欲しい訳ではないので、

話を聞いて、毎回、

『うんうん○○が欲しいねんな、分かったよ~』

とだけ答えて下さい。」
と。



数週間後に、そのお客様からメールを頂きました↓



タロットのアドバイスどおりにしたら、 

お母さんからの、  

ひっきりなしの電話がなくなり、 

落ち着いた状態で話が出来るようになった。  


本当に、モノが欲しかった訳では
なかったんですね。   

だって、買ってあげられなくっても、 

今は何も言ってこないのです。


お母さんを嫌いにならずに済んだし、
 

元通りの、仲のよい親子に戻れました。  



という内容でした。




さて、これらの事例に、

ある『共通点』が見えて来ませんか?


「ボケの正体(後編)」 へ、つづく。






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