YouTubeで、なぜか7年前の動画がお勧めに出て来た。
Leaving Home……直訳すると、家を去る、なのですが、6分36秒の動画を見終わる事には、私は号泣していました。
広大な平原の中、ぽつんと一軒家に住む三人の家族。
お父さんとお母さんと、成人した息子。
息子は健康に成長したが、優しい母親が何でもやってくれるため、自分で上手にジャムを塗る事すらできない。
見かねた父親が、息子に家を出て自活するように促す。
母親も寂しがってはいたものの反対することはなく、息子は促されるままに家を出るが、何度家を出ても天変地異やUFOにさらわれるなどして家に戻って来てしまう。
息子がやむなく戻ってくるたびに、父親は強い気持ちで何度でも息子の背中を押し、送り出す。母親はそれを止めることはないが、息子が戻ってくるたびに少しだけ嬉しそうな顔をする。
ここまでで動画の半分。
後半と結末は是非見ていただきたいです。
現代人のいけないところで、私は冒頭の1分も見ないうちに、結末だけ最初に見てしまいました。
えっ、こんなに悲しい結末なの!?なんでこんな無慈悲な動画が伸びてるの!?と一瞬思いました。
だけど、最初からきちんと見れば意味がわかりました。
この動画は私が見るべき動画でした。
いくつかの伸びているコメントを見ると、私とは違う感想や解釈をしている人が多かったです。
その解釈をできる人はとても若いか、問題の無い健全な親子関係を築くことが出来た人だと思います。
だけどね、母がなんでもしてくれたこと、若いころに私がしようとした冒険の殆どを阻んだこと、それは決して、悪意など無かった事は分かっています。母もまた、必死だったのだと。私は手がかかる子でした。
過去は決して変えることはできず、ならば心機一転未来を作ろうとしても、過去が全くの無関係になることはありません。
このアニメーションの夫婦の、それぞれの深い愛の在りように敬意を表します。
たどり着いてほしい人に向けて都合上毒親系のタグをつけていますが、私の親は問題はあっても、毒親ではないと私が感じていますのでご了承ください。