今日もご訪問くださり、ありがとうございます。
ようやく秋らしくなってきましたね。
朝夕、または日によっての気温差が激しくなってきました。
皆さま、ご体調にお気をつけくださいね。
前回の記事では、SNS友から教えていただいた
西加奈子さん著の
「くもをさがす」
について書きました。
カナダに滞在中に乳がんを宣告され、コロナ禍で日本に帰国することなく、カナダで手術・治療を受け、乳房摘出という経験をなさいました。
その闘病について書かれた本です。
何か所も印象的なところがあったのですが、今回は西さんのこの言葉を。
あなたの体のボスはあなただ。
カナダで治療が始まった時、西さんが言われたセリフ。
「自分のがんのことは、自分で調べて、医者任せにしないこと。
少しでも治療に対して疑問があったら、遠慮なんていらないから、どんどん聞くの」
「自分の身は自分で守るの」
そんなことを友人に言われていた西さん。
ドクター(インターン)に、抗がん剤治療が始まったら、服用していた漢方薬は辞めるように言われたそうです。
西さんは「助けられているから漢方薬は止めたくない」と話してみます。
すると、
「そうなんや、オッケー!」
とあっさりOKが。
え?本当にいいの? と驚く西さん。
「もちろん。決めるのはカナコやで。
あなたの体のボスは、あなたやねんから」
と言ってくれたそうです。
ドクターの意見に従わない、ということではありません。
医学的な知識は乏しくても、自分の体のことですから、自分が一番よくわかっているかもしれませんよね。
そして、自分はどうしたいか?
モヤモヤすること、不安に思うことは、ドクターに相談してみる勇気も必要だろうと思います。
ここまで癌に罹患する人が多くなると、自分が癌患者になる可能性もですが、家族が癌患者になる可能性はさらに高くなりますね。
そうなると、私達もある程度は知識を持っておくことも必要なのでしょうね。
そう、ご著書に書かれているドクターもいらっしゃいました。
あ、ところで、カナダで治療を受けた西さんですが。
カナダの病院で出逢った医療スタッフのセリフをすべて
関西弁
で書かれているんです
実際はもちろん英語なのですが、大阪育ちの西さんがおっしゃるには、訳すのに関西弁がぴったりなんだそうです。
カラッとした陽気な雰囲気?
大きく受け止めてくれる温かさ?
患者をかわいそう、というように見ずに接する明るさ?
その関西弁のおかげで、カナダの医療機関の雰囲気がよく伝わってきたように思います。
西さんもあとがきで書かれていますが、
癌患者の皆さんが、ご自分にとってベストな選択ができますように。