予防の自己開示(2) | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

「内気なのは
生まれつきだから
なおらない」と
言われた人たちは  
がっかりしたでしょうか?

答えはNO。
なぜなら、なおらないなら
無理に明るく
振舞わなくてもいいと
思えたからです。

―大丈夫?

はい。
彼らは自分の性格を
嘆く代わりに
内気であるのを
周りの人に知らせました。

―知らせる?

ええ。

内気という性格が
悪いわけでありません。

ただ内気さゆえの行動が
横柄とか冷淡と
誤解されてしまうので
予め内気であることを
知らせておくわけです。

―悪気があって
 無関心に振舞って
 いるわけではないと
 伝えておくんですね。

はい。ちなみに

(性格)=(生来の性格:半分)+(仲間集団:半分)

なので、仲間集団に
受け容れてもらうためには
予防の自己開示が
役立つかもしれません。

おわり

出典:『笑って仕事をしてますか?』(デイル・ドーテン、野津智子:訳、小学館プロダクション、pp.67-68)